フィギュアスケートの平昌五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権第3日(23日、東京・調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザ)、女子フリーでショートプログラム(SP)2位の宮原知子(19=関西大)が147・16点をマークして合計220・39点で大会4連覇を果たし、初の五輪代表に決まった。SP首位の坂本花織(17=シスメックス)は2位。年齢制限で五輪には出られない紀平梨花(16=関西大KFSC)が3位に食い込んだ。

“ノーミスの女王”が大一番でその真価を発揮した。冒頭の3回転ループを決めると、3回転ルッツで回転不足を取られたものの、全てのジャンプを着氷。「今までで一番、自分の力で踏み切って、自分の力で降りたと感じた。ここでガッツポーズをするしかないと思った」と最後は両方の拳を握り締めた。

 3連覇を果たした昨年の全日本後に左股関節を疲労骨折。シーズン後半を棒に振るだけでなく、大事な五輪シーズンに向けた調整も大幅に遅れた。

 10月のフィンランディア杯を辞退し、復帰戦は11月のグランプリ(GP)シリーズ・NHK杯。「全日本でこういう演技をすると思ってやってきた。最後は自分の気持ち。やってきたことをむだにしたくないという思いが込み上げてきた」と涙を浮かべた。

 21日のSPは「いいジャンプができなくて、フリーでやるしかないと思っていた。確実に五輪に行ける道は優勝しかないので」。自力で初の五輪出場をつかみ取り「もう一回泣いてしまいそう。楽しみで仕方がない」と話した。

 宮原に続く2枠目は、選考基準をクリアした2位の坂本、4位の樋口新葉(16=日本橋女学館)、6位の本郷理華(21=邦和スポーツランド)の中から選ばれる。

 全日本の結果を重視すれば坂本、今季の成績をトータルで見ればGPファイナルに進んだ樋口が優勢か? SP3位からフリーで失速した本郷はかなり厳しくなった。

 樋口は今季のここまでを振り返り「五輪シーズンは、こんなにもいつもと違う雰囲気や感覚の中でやらなければいけないんだと感じた」。代表発表は24日午後10時30分の予定。候補に残った選手たちにとっては長い一日となりそうだ。