【前園真聖 ゾノの焦点!】メキシコのパチューカ入りした日本代表FW本田圭佑(31)は、デビュー戦に向け調整を続けています。あまりサッカーに詳しくない方からは「欧州クラブでレギュラーになれないからメキシコに行ったんでしょ? 都落ちじゃないの?」との質問を受けますが、そんなことはありません。

 メキシコ1部は欧州にも匹敵するレベルですし、本田の定位置確保は簡単ではありません。特に昨季はほとんど試合に出ておらず、ゲーム感覚に乏しい。その上、標高2400メートルのパチューカは空気が薄く、慣れるのにも時間が必要。このため外国人助っ人といえども厳しいポジション争いが予想されます。

 しかもメキシコは2012年ロンドン五輪でブラジルを破って金メダルを獲得したように、若手選手の台頭が顕著。ベテランの域に入ってきた本田が本来のパフォーマンスを発揮し、レギュラーとして試合に出られるのか。彼にとっては大きなチャレンジであり、完全復活に向けての試練と考えているのではないでしょうか。

 ただ「ミランの10番」という肩書だけでは練習でパスは回ってきません。まずはチームメートの信頼を勝ち取ることが求められます。そのためには、デビュー戦で大きなインパクトを残すこと。私もブラジルのサントスに移籍した際、そのデビュー戦で途中出場ながらゴールを決めると、周囲の反応は明らかに変わりました。

 本田はゼロからの再スタートになりますが、きっとメキシコで大旋風を巻き起こしてくれると期待しています。(元日本代表MF)