新天地での起用法がハリルジャパンの命運を左右するか。右ふくらはぎを痛めてメキシコでのデビューがずれ込んでいるFW本田圭佑(31=パチューカ)だが、注目を集めるのはポジション。チーム編成のバランスや本人の希望もあり、インサイドハーフでプレーする可能性が高まっている。ロシアW杯アジア最終予選の大詰めを迎える日本代表にも大きく影響してきそうだ。

 右ふくらはぎを痛めている本田の状態について、ディエゴ・アロンソ監督(42)は復帰まで3〜4週間を要するとの見解を示したが、本田は自身のSNS上で「予想よりも早く復帰できそうだ」とコメント。現地では、早ければ8月5日(日本時間同6日)のロボスBUAP戦でのデビューが実現するとも報道されており、復帰に向けて調整を続けている。

 そこで気になるのが、本田がどのポジションで起用されるかだ。当初は右FWやトップ下での起用が基本線とみられていたが、前線はウルグアイ人FWホナタン・ウレタビスカヤ(27)ら層が厚く、守備的MFなど中盤での起用も選択肢に挙がっている。アロンソ監督としても悩ましい問題だが、その決断は日本代表に大きな影響を及ぼすことは必至だ。

 日本協会関係者も「本田は長いこと実戦の数が不足しているし、新天地での“入り”は重要になるんじゃないか」と注目。最も重要なポイントは「守備的MF」で起用されるかどうかだ。

 本田は日本代表の6月の親善試合・シリア戦でインサイドハーフとして起用され、久々に躍動するプレーを披露。本人や周囲のイレブンだけでなく、バヒド・ハリルホジッチ監督(65)も大きな手応えをつかんだ。現状ではテスト段階にあるものの、パチューカでも同じ位置でプレーして自信を深めれば、日本代表での起用を後押しする大きな材料になるはずだ。

 ここには代表のチーム事情も絡んでくる。本田が守備的MFとしてメドが立てば、成長株のFW久保裕也(23=ヘント)と併用できるだけでなく、人材豊富な守備的MFの枠からMF今野泰幸(34=G大阪)ら経験豊富なベテランを手薄なセンターバックへ配置転換することも可能になる。「インサイドハーフ・本田」は代表にとってプラスが多い。

 日本協会の西野朗技術委員長(62)は現地の試合を視察する考えを示している。そこで本田はどんなプレーを見せられるか。パチューカのサポーターはもちろん、日本サッカー界にとっても大きな意味を持つ試合になりそうだ。