日本代表MF清武弘嗣(28=C大阪)が7日、チームを離脱した。東アジアE―1選手権(9日初日、味スタ)に向け約9か月ぶりの代表復帰を果たしたが、6日の練習で頭部を強打し、脳振とうと診断された。半年後に迫ったロシアW杯に向けた国内組の最終サバイバルでのアクシデント。アピールの場を失った清武のロシア行きは極めて厳しくなった。

 脳振とうで離脱となった清武はこの日、日本サッカー協会を通じて「僕自身、強い気持ちをもって挑んだ大会だったのでとても残念。チームから離脱することは非常に残念だが、また日本代表に戻ってこられるよう所属クラブで頑張りたい」と無念さをにじませるコメントを発表した。

 脳振とうの場合、日本協会の規定で最短6日間の回復プログラムを受けなければならないが、清武は最短で復帰可能なレベルという。韓国戦(16日)に間に合う計算となるものの、バヒド・ハリルホジッチ監督(65)は「メディカルスタッフから10日間はやめたほうがいいと言われた。昨日(6日)も一昨日(5日)もよいトレーニングができていたので残念だ」と表情を曇らせた。

 今回の離脱によって清武のロシア行きは絶望的な状況と言わざるを得ない。今大会は、国内組のロシアW杯メンバーを見極める最後の舞台。指揮官は「(E―1選手権は)選手たちが、自分を見せてA代表に立候補する機会。意欲的にやってくれると思う」と話しており、今大会で好パフォーマンスを発揮することが、日本代表に生き残る条件としていた。

 さらに挽回しようにも日程面が問題となる。来年5月下旬のロシアW杯メンバー発表まで日本代表の活動は同3月の2試合しかない。しかもW杯本番を想定し、新戦力をテストするというよりもチームの戦い方を最終確認する場となる。このため今回の離脱は大きな痛手となるわけだ。

 もちろん、復帰の可能性がゼロになるわけではないものの、来季にクラブで指揮官を納得させるプレーができるか。さらに代表のポジションを争うライバルの動向もあり先行きは不透明だ。2014年ブラジルW杯後に「(代表の)キャプテンをやりたい」と高い意欲を語っていた清武だが、W杯に向け窮地に追い込まれた。