「4横綱時代」は完全に看板倒れになってしまった。日本相撲協会は27日、30日から始まる夏巡業の休場者を発表し、4横綱のうち3人が不在の事態となった。先の名古屋場所で稀勢の里(31=田子ノ浦)が左足首、鶴竜(31=井筒)も右足を負傷し、ともに途中休場。日馬富士(33=伊勢ヶ浜)は15日間を全うしたものの、古傷の左ヒジの状態が悪化した。現在はモンゴルで治療中で夏巡業の序盤を休場することが決まった。

 日馬富士の師匠の伊勢ヶ浜親方(57=元横綱旭富士)は「炎症が治まれば巡業に合流する」としながらも「炎症が止まらないとヒジが上がらないし、伸ばせない。手術? そういうことも考えている。本人も悩んでいるところ。ただ、時期的に(手術の場合は)今からやらないと(秋場所出場に)間に合わない」と言及。患部の回復や今後の治療次第では復帰が大幅に遅れる可能性も出てきた。

 24日に開かれた横綱審議委員会の会合では、稀勢の里に対してケガが完治しない場合は秋場所の休場を“勧告”。鶴竜についても次に出場する場所で成績不振や途中休場なら進退問題になるとの意見が出た。日馬富士を含めた3横綱は今回の夏巡業で復帰のメドが立たなければ、次の秋場所で揃って休場することもあり得る。

 名古屋場所は横綱白鵬(32=宮城野)が通算最多勝記録を更新(1050勝)し、39回目の優勝でV40の大台に“王手”をかけた。他の横綱陣の満身創痍ぶりを見る限り、白鵬の独り勝ちの流れは来場所以降も続きそうな雲行き。4横綱が並び立つことの難しさが改めて浮き彫りとなった格好だ。