横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が31日、東京・江戸川区の部屋で稽古を再開した。5月の夏場所は左腕のケガの影響で途中休場。7月の名古屋場所は新たに左足首を痛めて2場所連続の途中休場となった。この日の稽古は報道陣に非公開で行われたが、部屋関係者によると、まわしを締めて軽めの運動で汗を流したという。稀勢の里は部屋を後にする際に「(状態は)まだまだ。(巡業参加は)しっかり稽古をしてから。頑張ります」と話した。

 師匠の田子ノ浦親方(41=元幕内隆の鶴)は体調面などの条件が整えば夏巡業の途中から復帰させる意向で、巡業部副部長の玉ノ井親方(40=元大関栃東)も「途中から来るとは聞いている」と話している。ただ、名古屋場所後に開かれた横綱審議委員会の会合では万全の状態に戻らなければ秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)を休場すべきとの意見が多数を占めた。

 巡業中の稽古は自身の判断で相手や内容を調整できるとはいえ、土俵に上がる以上はケガが再発するリスクを伴う。長時間移動や猛暑などによる体調面の負担も小さくない。直近2場所はいずれも強行出場が裏目に出た格好だけに、今回の復帰には今まで以上に慎重な判断が求められるが…。

 果たして、和製横綱は夏巡業の途中参加に踏み切るのか。その動向に注目が集まる。