7月の大相撲名古屋場所を途中休場した横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が10日、茨城・日立市で行われた夏巡業に合流した。

 稀勢の里が横綱昇進後、巡業に参加するのはこれが初。地元茨城出身の横綱が登場すると、観客からは割れんばかりの大歓声が起こった。この日は稽古に加わらず取組もなかったものの、復帰した稀勢の里は綱締め実演や土俵入りを披露し、詰め掛けた観客4500人を沸かせた。

 当初は14日に岩手・釜石市で行われる復興土俵入りでの復帰が予定されていたが、先場所で関節靱帯損傷と診断された左足を動かせるようになったことで前倒しを決意したという。しかし、治療の段階は「まだまだですね」と、決して万全ではない様子。稀勢の里はこの日からまたしっかり稽古をして体をつくると宣言した。

 9月10日から始まる秋場所までは残り1か月となったが「しっかり体をつくる。やれることをやるだけ」と、本場所復帰についての明言は避けた。