コンビニ空白地帯だった青森県深浦町中心部に13日、「ファミリーマート深浦駅前店」がオープンした。日本海側を南北に走る国道101号沿いでは、同町北部・関地区にあるコンビニから町中心部まで約26キロコンビニがなく、秋田県八峰町まで続く空白地帯は70キロ以上に及ぶ。出店を求める住民や観光客の声は根強く、待ちに待った開店に、通勤・通学客らが早速買い物に訪れていた。

 出店場所はJR五能線・深浦駅北側の深浦医院跡地で、国道を挟んだ日本海には景勝地「大岩」を望む。ファミリーマートが町有地を借り受け、店舗と23台分の駐車場を整備。町も隣接地にバスプールに対応した大型車4台分、普通車10台分の大岩駐車場を整備し、コンビニ駐車場と一体的に利用できるようにした。

 この日は午前7時の開店と同時に客が車で次々に訪れ、弁当やコーヒーなどを買い求めた。一番乗りで来店した同町の今康雄さん(53)は建設会社への出勤前に立ち寄り、「近くにコンビニがなく不便だったのでオープンが楽しみだった」と話した。

 24時間営業、年中無休のコンビニが町中心部に出店したことは、町民だけでなく、町を訪れる観光客や近隣ドライバーらにとっても朗報だ。菊池雄司副町長は「駅での乗り継ぎで待機するバスの利用者や大岩を訪れる観光客がコンビニと駐車場を利用でき、駅周辺の混雑解消と活性化にもつながる」と期待を寄せる。

 オーナーの村上由文さん(71)は深浦駅前地区出身。「地域密着の家族的な店を目指し、地元に恩返ししたい」と抱負を語った。