北八甲田の高田大岳(青森県十和田市)の山頂位置が従来から約115メートル西に移動し、標高が1552メートルから1559メートルと7メートル引き上げられたことが分かった。地元山岳団体・十和田山岳振興協議会の指摘を受け、国土地理院(茨城県つくば市)が写真測量法での再調査を行った上、1月29日付で改定した。

 高田大岳は、八甲田連峰最高峰の大岳(1585メートル)に次ぐ標高で青森県を代表する山。国土地理院がまとめた全国1003の主要な山岳にも含まれる。

 これまでの山頂は、石が積まれたほこらが立つ場所で、1973年に国土地理院が飛行機での空中写真で計測した。当時は4万分の1の写真だったが、再調査ではより精密な2万5千分の1の画像を用いて再計測した。緯度は40度39分11秒(旧10秒)、経度は140度54分26秒(旧30秒)となる。

 十和田山岳振興協議会は登山者らの安全確保と自然環境の保全、観光振興を目的に2016年から高田大岳登山道を整備しており、協議会メンバーが衛星利用測位システム(GPS)で計測したデータを基に昨年8月、国土地理院東北地方測量部に指摘した。

 同協議会によると、従来のほこらは所有者への配慮から現状のままの状態を維持するという。山崎政光事務局長は「標高が7メートル高くなり、場所が移動した。登山者のためにも、新しい山頂を示す標識の整備を検討している」と話した。

 標高の改定は新たな測量技術の発展・普及に伴い行われているほか、山岳団体などからの指摘、地震や火山噴火などの地殻変動による基準点改測作業など、たびたび行われている。

 県内では10年に釜臥山、階上岳、大岳、櫛ケ峰の4カ所、14年に戸来岳(三ツ岳)、二ツ森の2カ所の標高が改定されているが、今回のような山頂位置の変更はまれなケース。