交通事業者などでつくる「五所川原市地域公共交通活性化協議会」は14日、事務局の市が策定した公共交通再編事業の内容を了承した。市と交通事業者は利用が低迷していたバス2路線を3月末で廃止し、代わりの交通手段として、4月から市内3区域で予約型の乗り合いタクシーの運行を始める。

 再編事業では「飯詰能開短大環状線」と「高野環状線」を廃止し、運行区間が短い「飯詰線」と「水野尾線」を新設する。市街地と郊外を環状に結ぶ路線から、市街地を中心に放射状に延びる路線に変わる。

 こうしたバス路線の再編により公共交通機関がない「空白地帯」が郊外に生じるため、市は市内のタクシー会社と連携し、飯詰・金山、長橋、梅沢・七和の3区域で乗り合いタクシーを導入する。各区域1台の運行で、利用者の各自宅からタクシーと路線バスとの乗り継ぎ拠点までを結ぶ。飯詰・金山と長橋区域は水野尾消防コミュニティセンター、梅沢・七和区域は弘南バス五所川原営業所が拠点となる。

 週2回、1日2往復4便の計画で、午前2便の往路は利用者の自宅を出発して乗り継ぎ拠点に到着、午後2便の往路は乗り継ぎ拠点から自宅まで運行する。利用者は各拠点でタクシーから路線バスに乗り換えて市役所やつがる総合病院を訪れ、帰宅時はバスで拠点まで移動しタクシーに乗る。

 乗り合いタクシーの導入は年々増え続けるバス運行の財政負担を抑えつつ、高齢者らの通院や買い物の足を確保することが主な目的だ。ただ、今回の路線バスの再編により、通学時の交通手段がなくなる高校生もいるため、市や市教育委員会は今後、小中学生向けに運行しているスクールバスの利用対象を高校生まで広げることを検討していく。