青森みちのく銀行は14日、青森県内企業の海外展開を支援する「海外挑戦塾」を7月に創設すると発表した。国内外でサーモン養殖事業を手がけるオカムラ食品工業(青森市)と連携し、1次産品の輸出で求められる検疫実務や、海外戦略の策定、市場調査などの面で「伴走支援」する。当面はシンガポール市場の開拓を目指し、輸出企業を増やすことで地域経済の拡大につなげる狙い。
地方銀行が取引先企業とタッグを組み、他企業の海外展開を支援するのは全国的に珍しい。海外展開支援は同行の親会社・プロクレアホールディングスの第2次中期計画の重点施策に掲げている。
オカムラ食品工業は2023年に東証に新規上場。05年にデンマークの企業を買収してサーモン養殖事業を展開し、08年にベトナムで日本食レストラン事業に進出、15年にはシンガポールで海外卸売事業に本格参入した。こうした実績や知見を基に、物流網の構築、海外販売に適した原材料、商品パッケージ、価格設定など実務面のノウハウを県内企業に還元する。
合併前の青森銀行、みちのく銀行も海外展開を支援してきたが、商談会の開催や専門機関の紹介などにとどまっていた。海外挑戦塾では青森みち銀の行員とオカムラ食品工業の職員が支援し、輸出による利益など具体的な数値目標の達成に取り組む。
受講対象は県内に本社か事業所を置く1次産品や飲食料品の製造業者で、最大10社。オカムラ食品工業の岡村恒一代表取締役社長が塾長に就く。塾は本年度計3回開き、10月にはシンガポールの商談会でテストマーケティングを行う予定。
14日、青森市の同行本店で開いた会見で石川啓太郎頭取は「オカムラ食品工業とタッグを組み、本気で海外ビジネスに取り組みたい企業を応援していく」、岡村社長は「本県の基幹産業を海外に売り込むことは、県経済の底上げになる。各企業が自走していくところまで支援したい」と述べた。
5月16日に海外挑戦塾の事前説明会を開く。


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