青森県三沢市の太平洋沿岸3地区の住民が8日、数十年ぶりに地引き網漁を行った。幼い頃に漁を経験した住民たちが、記憶を受け継ぎ地域のつながりを深めようと企画した。子どもたちを含む約200人が力を合わせて網を手繰り、大漁を喜んだ。
参加したのは鹿中、三川目、淋代の住民ら。3地区でかつて6〜8月ごろに行われた地引き網漁は、多くの人手が必要で漁法として効率が良くなかった。護岸工事によってハマの環境が変わったことや、経済成長の影響で、いつしか行われなくなったという。
この日は午前6時半ごろ、三沢ビードルビーチ南側の砂浜に住民たちが集まった。砂浜から半円を描くように、長さ100メートルの網などを数枚つないだものを、船が海中に入れていった。
参加者は砂浜の上でそれぞれロープを握り、海中の網を少しずつ手繰っていった。網を入れ始めてから全て引っ張り上げるまで約2時間。中にはイワシやマス、フグなどが入っており、子どもたちは歓声を上げながら魚を拾った。
共に小学生の頃に地引き網漁を経験したという関川昭雄さん(77)、大野誠さん(65)は「魚が見えてきた時のわくわく、ドキドキする感じが懐かしかった」と話した。企画の中心となった鹿中地区の河村昭彦さん(73)は「魚は400キロは取れたかな。成功だった。各地区が持ち回りで主催して、来年以降も続けていきたい」と話した。


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