今週の日曜新潟メインは09年に創設された3歳限定のダート重賞レパードS(GⅢ、ダート1800メートル)。記念すべき第1回の覇者トランセンドはレパードSで重賞初制覇を飾ると、10、11年と史上初となるジャパンCダート2連覇を達成。11年はほかにもフェブラリーS、マイルCS南部杯に勝ってこの年の最優秀ダート馬に輝いている。

 7月26日、船橋で行われた地方交流重賞・習志野きらっとスプリント(ダート1000メートル)は曽祖母ローズパークの産駒にトランセンドの父となるワイルドラッシュ(米GⅠメトロポリタンH、同カーターH)を持つギシギシ(牡4=大井・栗田裕)が直線豪快に差し切って優勝。3連勝で重賞初勝利を挙げた。

 ギシギシは父アルデバランⅡ、母ラーニー、その父ハーツクライという血統。生産者はフォレブルー=東北牧場で、今では数が少なくなった青森産馬となる。ギシギシという馬名も、同牧場に生えているタデ科の多年草から付けられている。

 6月24日に老衰(24歳)のためこの世を去ったメジロベイリーが、功労馬として余生を過ごしていたのも東北牧場だった。ギシギシの重賞制覇には、天国にいるメジロベイリーの応援も後押しとなったかもしれない。

 かつてはマツミドリ(1947年)、ゴールデンウエーブ(54年)、オートキツ(55年)、ヒカルメイジ(57年)コマツヒカリ(59年)、フエアーウイン(62年)と日本ダービー馬6頭を送り出すなど、サラブレッドの一大馬産地だった青森。しかし、79年の有馬記念を制したグリーングラスを最後に8大競走を制した馬は出ておらず、GⅠ勝利に限っても01年のタムロチェリー(阪神JF)まで遠ざかる。現在、生産頭数は減少の一途をたどり、昨年は76頭と全生産頭数(7733頭)の約1%に過ぎなかった。繁栄期を知る身としては、現況は寂しい限りだ。

 南関スプリント界の新星となったギシギシには、馬産地青森を盛り上げる起爆剤となるような活躍を今後も期待したい。

重賞2勝、GⅠ2着4回のウインバリアシオンは青森でけい養中

著者:東スポ競馬編集部