レパードSを制したカフジオクタゴンとホー

レパードステークス2022

[GⅢ、2022年8月7日(日曜)3歳、新潟・ダート1800メートル]

 香港の大物ジョッキーが来日2週目で早くも重賞初V! 7日に新潟競馬場で行われたGⅢレパードS(3歳オープン、ダート1800メートル)は、短期免許で初来日中のC・ホー(香港)がカフジオクタゴン(牡、矢作)に騎乗してゴール前3頭によるド迫力の叩き合いを制した。勝ち時計1分51秒9(良)。強豪揃いのダート重賞を制した馬はもちろん、ますます勢いに乗りそうな香港の名手の今後にも注目だ。

 大外枠から好スタートを切ったカフジオクタゴンは、無理なく馬群の中団につけて流れに乗る。4コーナー手前からステッキが入ると、直線で一斉に広がった馬群の中ほどを選択。550キロ近いパワフルな馬体を思い切り加速させ、内のタイセイドレフォン=川田、大外のハピ=藤岡佑との追い比べで迫力満点に真ん中からクビ差退けた。

 ホーは来日2週目にしてJRA2勝目がうれしい初重賞となった。香港でGⅠ6勝の戦績を誇るゴールデンシックスティ(騸7)の主戦を務めるトップジョッキーだが、初来日の先週は11鞍に騎乗して1勝。重賞のアイビスSDはアヌラーダプラでブービーの17着に終わった。

 それだけに喜びはひとしお。「先週は時差ボケがありましたし、香港の競馬とは環境が違うので苦労した部分がありましたね。特にダートの質はかなり違いますから。先週、ダートはあまり好きでないと言いましたが、この勝利でダートをもっと好きになりました」とジョークも飛び出した。

「川田さんとゴール前で叩き合いができて興奮しました」

 実は最終追い(3日)に騎乗した際には、多少太めだと感じていたという。ところが、この日は違った。「返し馬からしっかりしていましたし、きちんと手前を替えてまるで別馬のようでした。これほどよく仕上げてくださった矢作厩舎のスタッフに感謝します」。ホーは昨年の香港GⅠクイーンエリザベスⅡ世Cを同厩舎のラヴズオンリーユーで制しているが、日本でもその〝厩舎力〟を改めて感じ取ったことだろう。

「距離のロスをしないように心がけ、1番人気の川田さんの馬(タイセイドレフォン)についていくイメージで乗りました。川田さんとゴール前で叩き合いができて興奮しました」

 4着を5馬身離した上位3頭の力は間違いなく世代上位。その叩き合いを制したカフジオクタゴンも今後のダート戦線を引っ張っていく実力馬だろう。ただ、この日の主役は馬よりも人、という印象。2週目にして早くも日本の環境に慣れ始めただけに、来週以降の勝ち星量産も期待できる。エンジン全開となりそうな名手の手綱さばきは夏競馬を大いに盛り上げてくれそうだ。

著者:東スポ競馬編集部