[GⅢ関屋記念=2022年8月14日(日曜)3歳上、新潟・芝外1600メートル]

 サマーマイルシリーズ第3戦として行われる関屋記念。14年クラレント、15年レッドアリオンに続き、昨年はここを勝ったロータスランドがシリーズ王者に輝いた。

 もちろんすべての馬がサマーシリーズ王者を狙っての参戦でなかろう。リステッドの米子Sを除く3レースのうち、この関屋記念だけが別定戦(中京記念、京成杯AHはハンデ戦)。実績ある馬も(斤量面で)参戦しやすく、サマー王者よりも秋の大舞台を見据える馬たちも。その勝負度合いの見極めも馬券検討の大事な要素となりそうだ。

 そういう観点で見るとリステッド連勝で本格化をアピールしたウインカーネリアン(牡5・鹿戸)は、サマー王座に向けて勝負の一戦だろう。米子S1着はあるものの、リステッドのため8ポイント(GⅢは10ポイント)。中京記念勝ち馬で現在トップのベレヌスらの動向次第になるが、ここを勝利してサマー王座の可能性をグッと高めておきたいところだ。

メラメラと闘志を燃やすイルーシヴパンサー

 ただ、ウインカーネリアンにとってはこれまで以上にハイレベルな相手との激突。決して楽な戦いではあるまい。イルーシヴパンサー(牡4・久保田)は、東京新聞杯圧勝で臨んだ安田記念では1番人気に支持された。展開がかみ合わず8着に敗れたものの、メンバー最速タイの上がり(32秒6)は駆使しており完全な力負けではあるまい。秋の大舞台に向けて仕切り直しの一戦となる。

 そのイルーシヴパンサーに安田記念で先着したGⅠ馬ダノンザキッド(牡4・安田隆)も、完全復活へ向けて弾みをつけたい。昨秋のマイルCS3着とマイル路線トップ級の力を示したが、今年2戦は7、6着ともう一歩。自身初となる新潟で底力を再アピールできるか。

 昨年の京都金杯(中京)以来、1年7か月ぶりの復帰戦を迎えるピースワンパラディ(牡6・大竹)は、キャリア13戦中11戦で馬券圏内の堅実派。左回りのマイル戦に限れば、全て連対しており今回の舞台にピッタリだ。得意の条件ならいきなり好勝負になってもいい。

 ザダル(牡6・大竹)も、21年エプソムC、22年京都金杯(中京施行)で重賞2勝を挙げており、左回り巧者のイメージは強い。前走(エプソムC6着)は重馬場が響いて力を出せなかったが、馬場のいい新潟に替われば巻き返しは必至。58キロさえこなせれば。

 抜群の切れ味が新潟外回りで生きそうなエアファンディタ(牡5・池添学)、重賞で連続2着のスカイグルーヴ(牝5・木村)、GⅠ2勝馬ヴィルシーナを母に持つ良血馬ディヴィーナ(牝4・友道)など伏兵陣も多彩だ。

著者:東スポ競馬編集部