札幌2歳ステークス2022

[GⅢ札幌2歳S=2022年9月3日(土曜)2歳オープン、札幌競馬場・芝1800メートル]

 4日で幕を閉じる札幌開催だが、その前日には北海道シリーズを締めくくる2歳重賞・札幌2歳Sが行われる。丹内祐次騎手(36=美浦・フリー)はこの夏、函館開催6勝、札幌開催13勝(先週終了時点)でシリーズ19勝。今年はJRA47勝=リーディング14位と、8月終了時でキャリアハイの活躍を見せており存在感をアピールしている。

 8月21日の札幌3Rではマイネルキング(牡3・相沢)に騎乗してJRA通算400勝を達成。同7日のGⅢエルムSでは9番人気の伏兵・フルデプスリーダー(牡5・斎藤誠)をVに導き、ベテランの域に突入したかのような円熟味あふれる騎乗ぶりだ。

 札幌2歳Sで初コンビを組むフェアエールング(牝・和田郎)とは芝コースでの最終追いでコンタクトを取った。「思っていた以上に良かった。反応がすごく良くて、洋芝はめちゃくちゃ合いそうな走り。初戦(福島芝1800メートル=1着)は左にずっと張って走っていたみたいだけど、調教ではそんな感じもないし、ハナにはこだわらなくても大丈夫そう。期待を持って臨みます」としたうえで、この夏の好成績を振り返った。

ここで賞金加算ができたら…

充実の北海道シリーズを過ごした丹内祐次

「うれしいし、ありがたいです。数を乗せていただいていますから。特にいい馬に乗せてもらいましたからね。もともと小回りがすごく得意なので、(北海道開催は)自信はあります。馬の息の入れ方、脚のため方だとか、人間(=自分)も(力が)たまるんですね。道中の勝負どころで。重賞(札幌2歳S)は本当に楽しみ。勝って帰りたいですし、ここで賞金加算ができたら馬にとっても大きい。クラシックに行けますからね。エルムSは勝手にうまくいった感じ(笑い)。スタートもそこまで速く出たわけではないのに、豊さん(武豊騎乗のウェルドーン=2着)と1番人気の水口(ブラッティーキッド=4着)の後ろでちょうどいいところに入れた。4角で(ブラッティーキッドが)下がってきて自然と道ができましたからね。慌てないで乗れたのが良かったです。会心のレースというのは札幌ではあまりなくて、むしろ函館の時のほうが2、3着が多かった割にすごくうまく乗れた、納得のできたレースは多かったんです」

 北海道函館市出身。地元・函館競馬場での声援は「(今年デビューの新人で同市に隣接する七飯町出身の)鷲頭に完全に負けました」(丹内)と笑うが、それこそが〝全国区〟の騎手としての地位を確立した証しでもあろう。シリーズ最終週もその手綱さばきを熟視したい。

著者:東スポ競馬編集部