ディープインパクト(左)で挑戦した06年凱旋門賞は3位入選も失格に

 日本競馬界をけん引するレジェンドジョッキー武豊(53=栗東・フリー)がダービー馬ドウデュース(牡3・友道)とのコンビで11日の仏GⅡニエル賞(パリロンシャン競馬場、芝2400メートル)に出走する。もちろん、大目標は前哨戦と同じ舞台で行われる10月2日のGⅠ凱旋門賞だ。

 凱旋門賞への挑戦は今回が10度目。初出場は1994年、ホワイトマズル(英国)に騎乗して6着に敗れたが、最高峰の舞台で日本人騎手が戦ったことは当時の競馬界に大きな希望を与えた。

 2006年には怪物・ディープインパクトとのコンビで出走。日曜深夜の発走ながらNHKで生中継され、関西地区で瞬間最高視聴率28・5%をマークし、各地でパブリックビューイングするなど社会現象となった。直線の残り300メートルで先頭に立ったものの、最後にかわされて3着。レース後に馬体から禁止薬物が検出され「失格」となり後味の悪い結果となったが、最強人馬が日本へ与えたインパクトは、まさに〝ディープ級〟であった。

 また、13年には今回と同じくダービー馬・キズナに騎乗。凱旋門賞と同じコースで開催される前哨戦・ニエル賞を勝利したが、本番では4着に終わった。その後も悲願には手が届かず、これまで9戦して01年サガシティ(仏)の3着が最高位。初挑戦から28年、現在に至るまで凱旋門賞に勝った日本人騎手はいない。

 デビュー以来、日本競馬の発展に貢献してきたレジェンド。かつて「凱旋門賞の扉は重いけど、カギはかかっていない」と口にした。今度こそ日本人の〝夢の扉〟を開けるか。まずは11日のニエル賞で本番が楽しみになる快走を期待したい。

【武豊の凱旋門賞成績】

94年 ホワイトマズル(英)=6着
01年 サガシティ(仏)=3着
06年 ディープインパクト(日本)=※3位入線も失格
08年 メイショウサムソン(日本)=10着
10年 ヴィクトワールピサ(日本)=7着
13年 キズナ(日本)=4着
18年 クリンチャー(日本)=17着
19年 ソフトライト(仏)=6着
21年 ブルーム(愛)=11着

著者:東スポ競馬編集部