愛知県豊明市にある中京競馬場。京都競馬場の改修に伴う変則日程により近年は主場としての開催も多いが、基本的にはローカルの第3場的な立ち位置にある。しかし、1996年に高松宮杯(現在の高松宮記念)がGⅠに昇格。主場4場(東京・中山・阪神・京都)以外では初のGⅠ競走が創設された。さらに、後述するように2012年のリニューアルによりコースのスケールは大きくアップ。現在では高松宮記念(芝1200メートル)とチャンピオンズC(ダート1800メートル)、2つのGⅠレースが行われており、主場4場に劣らぬ存在感を示している。

 2012年のリニューアルで生まれ変わった中京競馬場。以前は「左回り、平坦、小回り」という舞台設定だったが、芝コースの直線412・5メートルは新潟外回り、東京、阪神外回りに次ぐ4番目の長さを誇る。さらに、直線で待ち構える約2メートル(勾配2%)の急坂。これは中山=勾配2・24%に次ぐもので、ゴールを目指す競走馬たちのスタミナを奪うものとなっている。

 ダートコースの1周1530メートルは全10場中3位、直線410・7メートルは同2位。コースの広さに直線の急坂が加わってタフなコース条件となっている。そのためか当地で行われるGⅠチャンピオンズCでは過去8年で逃げ馬の連対はゼロ。4角10番手以降の差し馬の台頭も多い。

★川田がダントツの好成績

 近5年の中京でもっとも勝ち星を挙げているのは川田将雅(115勝)。勝率27・2%、連対率45・4%、複勝率55・6%はいずれも次位を大きくリードするダントツ(騎乗機会100回以上)の数字だ。2回に1回以上の確率で馬券に絡んでくるハイアベレージ。もちろん配当は期待できないのだが…(単、複回収率とも86%)。

★ロードカナロア産駒を狙え

 種牡馬で注目したいのはロードカナロア。2012年のリニューアル後の種牡馬別勝利数(今年の4回開催まで)では、もちろんディープインパクトが最多。ただ、ロードカナロアは勝利数こそ5位止まりだが、勝率12・2%はディープを上回ってトップの数字だ(出走回数100回以上)。しかも、ロードカナロア産駒がすごいのは芝=勝率13・0%の一方、ダートでも同11・1%の数字を残している点。中京では迷ったらロードカナロア産駒が正解かも。

★意外と逃げ馬が活躍

 長い直線や急坂などスペック上はタフなコース設定の中京競馬場。それゆえ、差し馬優勢のイメージはあるが、逃げ馬の勝率13・9%、連対率23・4%、複勝率33・4%は先行・差しの数字を大きく上回っている。逃げ馬に厳しいという思い込みの影響か単回収率も191%となっている。人気薄の逃げ馬を狙うのもひとつの手か。

(データはすべて2022年夏開催終了時点のものです)

著者:東スポ競馬編集部