セントライト記念2022

[GⅡセントライト記念=2022年9月19日(月曜)3歳、中山・芝外2200メートル、菊花賞トライアル]

 1941年に戦後初の3冠馬となった名馬セントライトの名を冠した菊花賞トライアル。JRAには歴史的名馬の名前を冠したレースはほかにシンザン記念、ディープインパクト記念(弥生賞)と合わせて3つ存在している。〝ウマ娘〟のブームなどあって若いファンも過去の名馬に愛着を持ちやすいだけに、名馬を冠したレースがもう少し増えてもいいのでは?

 さて、このセントライト記念、3冠馬の名はもらっているものの、過去10年の優勝馬の菊花賞成績は9、10、不出走、9、6、4、1、不出走、15、不出走。15年キタサンブラックの1勝のみに終わっている。昨年はここで大敗したタイトルホルダーの巻き返しVがあったとはいえ、なかなか本番にはつながっていない。

 ただ、なかなかの好メンバーが揃った今年は久々の菊花賞Vが狙えそうなムードも。春の実績馬、夏の上がり馬、関東の秘密兵器候補と多彩な面々で興味深い一戦となりそう。

 まずは、アスクビクターモア(牡・田村)。春は弥生賞を制し、皐月賞5着→ダービー3着と世代上位の力を示してきた。先行力と持久力、高い心肺機能が大きな武器で中山の中距離戦は最適な舞台だ。京成杯勝ち馬のオニャンコポン(牡・小島)は春2冠6→8着。その馬名はもちろん、GⅠでも見せ場十分の走りでターフを沸かせた。この2頭にとっては今後の路線(菊花賞or中距離戦線)を見極める一戦でもあり、どんな走りを見せるか注目だ。

 ショウナンマグマ(牡・尾関)はハナを切った前走・ラジオNIKKEI賞(2着)が好内容。気性的な難しさを残すが、自分の形なら力をフルに発揮できる。好走歴はすべて1800メートル戦だけに距離克服はカギになりそう。

ポテンシャルを秘める2頭

山藤賞で7馬身差の圧勝を決めたローシャムパーク(左)

 プリンシパルS1着セイウンハーデス(牡・橋口)、同2着キングズパレス(牡・戸田)、弥生賞3着ボーンディスウェイ(牡・牧)らも上位の存在だが、夏に古馬相手に強い勝ち方をしてきた馬もマークしたい。横山典とのコンビで着実に地力強化してきたマテンロウスカイ(牡・松永幹)、皐月賞以来の復帰戦を快勝したラーグルフ(牡・宗像)も権利取りを狙う。

 そして、もう1頭が小倉芝10ハロン=1分56秒8のレコードで圧勝したガイアフォース(牡・杉山晴)だ。珍しいキタサンブラック産駒の芦毛ながら、これまでの4戦オール連対。デビューから手綱を取り続ける鞍上・松山も心強く、充実期に突入した今なら実績馬相手でも楽しみがある。

 さらに、戦力図を一気に塗り替える可能性を秘める存在がもう1頭スタンバイ。ローシャムパーク(牡・田中博)もデビューからの4戦がオール連対の素質馬だ。春は幼さを残す粗削りな競馬ながら未勝利→山藤賞を圧勝。特に前走は途中からハナに立ち、後続に7馬身差のワンサイドだった。ポテンシャルの高さは間違いなく、ひと夏越えての成長でどんな走りを見せるか注目だ。

著者:東スポ競馬編集部