パイロ産駒のランリョウオー

 7日に大井競馬場で行われた東京記念(ダート2400メートル)は浦和所属のランリョウオー(牡4・小久智)が1番人気に応えて快勝。大井記念に続き重賞2連勝を飾った。これで4月から2000メートル以上の距離を使われ4連勝。長めの距離に適性があったようだ。

 祖母に1996年の秋華賞を勝ち、続くジャパンCで2着したファビラスラフインを持つ良血馬。今後は交流重賞での活躍も楽しみだ。

 父は米GⅠフォアゴーS(ダート7ハロン)の勝ち馬パイロ。2014年から3年連続で北米リーディングサイアーに輝いたタピットと同じプルピット(父エーピーインディ)の産駒となる。

 種付け料200万円に設定された初年度の10年は84頭の種付けにとどまったが、180万円に値下げされた2年目以降は100頭以上に種付けされている。16年には最多となる184頭もの牝馬を集めた。

 中央ダート重賞の勝ち馬はケンシンコウ(20年レパードS)、メイショウハリオ(21年みやこS、22年マーチS)の2頭しかいないが、地方では多くの活躍馬を出し、地方競馬リーディングでは2位が2回(19、21年)、3位が3回(16、18、20年)と常に上位に顔を出している。種付け料も徐々に上がり、今年は300万円となった。

 昨年はミューチャリーが地方所属馬として初めて交流GⅠのJBCクラシック(金沢2100メートル)を制覇。さらに今年は前述メイショウハリオが交流GⅠ帝王賞に勝つなど大物も登場している。

 現在、地方競馬では7年連続でサウスヴィグラスがリーディングの座についているが、18年に死んだため現4歳世代がラストクロップとなり、3歳以下の産駒がいない。この影響は大きいようで今年は3位と順位を落としており、首位はパイロとエスポワールシチーが僅差で争っている(9月14日現在)。2歳にはホッカイドウ競馬で2重賞を含め、無傷の4連勝を飾っているベルピット(牡・角川秀)もおり、初のリーディング奪取も夢ではないだろう。

 海外に目を向けると、4日に行われた米GⅠパシフィッククラシックS(ダート10ハロン)はフライトライン(牡4=J・サドラー)が2着馬に19馬身4分の1差で圧勝。GⅠ2勝を含む5戦全勝で着差の合計が62馬身4分の3という異次元の走りを見せているが、この父が最近影が薄かったタピットだった。今年は世界中で再びプルピット系が注目を集めそうだ。

著者:東スポ競馬編集部