シリウスステークス2022

[GⅢシリウスステークス=2022年10月1日(土曜)3歳上、中京・ダート1900メートル]

 シリウスSの創設は1997年で、当時の設定は12月施行の阪神ダート1400メートル。次に目指すべき目標はなく立ち位置は極めて中途半端なものだった。そこで2001年に秋(9〜10月)に移設。マイルCS南部杯やJBCスプリントの前哨戦としての役割が与えられた。さらに07年からは阪神競馬場の大幅リニューアルによって使用可能になった2000メートルが舞台に。ダート中距離路線の秋初戦として確固たる地位を固めた。

 京都競馬場の改修工事の影響を受け20年からは中京ダート1900メートルが舞台に。20年=カフェファラオ(GⅢユニコーンS)、21年=サンライズホープ(三宮S)と1着馬はともに左回りでオープン勝ちがあった。果たして今年も〝サウスポー〟が台頭するのか?が見どころの一つになろう。

実績馬の復活かそれとも…

 実績最上位はオーヴェルニュ(牡6・西村)。重賞3連対はいずれも中京でマークしたもので、今回と同じ1900メートルでは昨年にGⅢ平安Sを優勝と適性面でも最右翼と言える。ただし、1月のGⅡ東海S2着後は3戦続けての掲示板外。リフレッシュ効果とコース替わりを味方に復活を遂げるか注目が集まる。昨年の覇者サンライズホープ(牡5・羽月)はその後が4連敗。それでも東海Sはオーヴェルニュから0秒2差4着と中京巧者ぶりは間違いない。得意コースでの復帰戦に要警戒だ。

 一方、ダート界の新興勢力がバーデンヴァイラー(牡4・斉藤崇)だ。3連勝の勢いに乗って臨んだGⅢアンタレスSこそ15着に終わったが、続くGⅢマーキュリーC(盛岡)で初タイトルを獲得。半姉はあのマルシュロレーヌ(BCディスタフ)ならば重賞連勝、そして一気の頂点取りも夢ではない。

 ゲンパチルシファー(牡6・佐々木)は前走・GⅢプロキオンSで重賞初制覇。今回は小倉1700メートルから大きく条件が替わるが、3勝クラス勝ち(白川郷S)は当舞台なら割り引く必要はない。ジュンライトボルト(牡5・友道)はGⅠ朝日杯FSにも出走(6着)するなど芝を主戦場としてきたが、前々走・ジュライSでダート初参戦を果たすといきなり2着に好走。続くBSN賞では初勝利をマークした。新天地で才能が花開いた良血(曾祖母エアグルーヴ)の勢いに乗る手もありそうだ。

 一昨年カフェファラオに続く3歳馬による制覇を狙うのがハピ(牡3・大久保)。前走GⅢレパードSは3着惜敗も勝ち馬と並ぶ最速タイの上がりをマークと瞬発力は一級品だ。直線平坦の新潟から2戦2勝、坂のある中京に舞台が替わり差し切りも期待できる。ハセドン(牡3・安田翔)は芝の新馬こそ大敗に終わったがダートで3連勝、いずれも最速上がりを計時と決め手はハピに引けを取らない。スタート五分なら前走・GⅢユニコーンS8着からの巻き返しもあり得る。

 もっとも、忘れてはならないのは〝中京巧者〟ハヤブサナンデクン(牡6・吉村)の存在だ。当地では5戦3勝、2着2回のパーフェクト連対。施行数が多いとは言えない1900メートルで2戦2勝なのも心強い。6馬身差でのオープン初勝利を手土産に重賞初制覇を成し遂げる可能性は決して低くない。

〝中京巧者〟ハヤブサナンデクンにも警戒したい

著者:東スポ競馬編集部