スプリンターズステークス2022

[GⅠスプリンターズステークス=2022年10月2日(日曜)3歳上、中山・芝外1200メートル]

 1990年にGⅠに昇格。有馬記念1週前の〝暮れのスプリント王決定戦〟として定着していたが、2000年からは秋施行となり、秋GⅠシリーズの開幕を告げるレースとなっている。

 GⅠ昇格初年の90年にはバンブーメモリー=武豊が当時の日本レコードでV。さらにサクラバクシンオーによる連覇(93、94年)、フラワーパークVSエンシンワシントンの〝1センチ〟の大接戦(96年)、タイキシャトルの引退レースでのまさかの敗戦(98年)、香港の名スプリンター・サイレントウィットネスの衝撃V(05年)、〝世界の〟ロードカナロアのレコードでの初GⅠ制覇(12年)…GⅠとしては短い歴史の中でも印象的な出来事が多い。今年もどんなドラマを見せてくれるのか?

メイケイエール初戴冠の大チャンス

レコード勝ちの勢いでGⅠタイトル奪取を見据えるメイケイエール

 昨年覇者ピクシーナイト(牡4・音無)の不在(香港で落馬→故障発症)は残念だが、代わって主役を務めるのは同じ4歳世代のメイケイエール(牝・武英)だ。3歳時は折り合い面の難しさでヤンチャぶりが目立っていたが、陣営の努力や馬の成長によりレースぶりも進歩。前走・セントウルSでは危なげのない走りでレコードVを決めており、昨年(4着)以上のパフォーマンスは間違いなさそう。名実ともにナンバーワンスプリンターを目指す。

 春のスプリント王ナランフレグ(牡6・宗像)も黙ってはいない。前走の安田記念挑戦(9着)もあくまでここを見据えてのローテーション。また、主戦・丸田との絆の強さもメイケイ=池添コンビに負けないものがあり、自慢の差し脚で快速メイケイを捕らえることができるか。

 一昨年覇者グランアレグリアのようにマイルからの参戦でスプリント界制圧を狙うのがシュネルマイスター(牡4・手塚)。2つ目のGⅠタイトルを狙った安田記念ではソングラインのクビ差2着と惜敗。そのソングラインもセントウルSで電撃戦に初参戦し5着に敗れただけに、距離克服が最大の課題になる。

 セントウルS2着ファストフォース(牡6・西村)、北九州記念2着タイセイビジョン(牡5・西村)、末脚堅実なエイティーンガール(牝6・飯田祐)といった年長の既成勢力もまだまだ元気だが、今年のスプリント戦線で目を引くのは3歳世代の活躍。今村聖奈(今回は国分恭騎乗)でCBC賞をレコード勝ちしたテイエムスパーダ(牝・五十嵐)、函館SS勝ち馬ナムラクレア(牝・長谷川)、キーンランドC2着ウインマーベル(牡・深山)といった若い力がどこまで通用するかも見物だ。

著者:東スポ競馬編集部