京都大賞典2022

[GⅡ京都大賞典=2022年10月10日(月曜)3歳上、阪神・芝外2400メートル]

 2014年から古馬GⅠ・10競走のステップレース(21競走)の1着馬に優先出走権が与えられる仕組みが始まり、天皇賞・秋は3つの前哨戦GⅡ(オールカマー、毎日王冠、京都大賞典)が対象となった。ただし、権利馬が必ずしも本番に向かうとは限らない。今年のオールカマー覇者ジェラルディーナ(牝4・斉藤崇)は牝馬限定のエリザベス女王杯への参戦をすでに表明。本番との距離ギャップが少ない毎日王冠に比べると他2競走はどうしても関連性が薄くなる。

 天皇賞・秋が2000メートルに距離短縮された84年以降、同年の当レース勝ち馬が続く天皇賞・秋を制したケースは89年スーパークリーク、00年テイエムオペラオー、15年ラブリーデイの3例しかない。今年の舞台は昨年に引き続き阪神芝外2400メートルとなるが、果たして…。

全兄ラブリーデイに続きたいボッケリーニ

 最有力のボッケリーニ(牡6・池江)はこれまでGⅠ未出走。20年夏にオープン入りし、地道に身の丈に合った舞台で実績を積み重ねてきた。同年暮れにGⅢ中日新聞杯で重賞初制覇。今年に入ってからは徐々に距離を延ばし、前走のGⅡ目黒記念は重賞2勝目をマークするとともに2000メートル超での初勝利となった。全兄ラブリーデイは前述のように5歳時が飛躍の年となったが、1年遅れで充実の秋を迎えられるか? 今後の路線を占う意味でも今回は重要な一戦となる。

 レッドガラン(牡7・安田隆)も大舞台は未経験だが、今年に入っての充実が目立つ。GⅢ京都金杯が除外対象のため回ったGⅢ中山金杯で重賞初制覇。5月のGⅢ新潟大賞典で重賞2勝目をマークした。距離経験は2200メートル(GⅡ京都記念=6着)までだが近親にはエアダブリン、ダンスパートナー、ダンスインザダークと長距離巧者がズラリと並ぶ。前走・GⅡ札幌記念(9着)と比べ相手関係は楽になるだけに、未知の領域を克服しても不思議はない。

 一方、同世代のマイネルファンロン(牡7・手塚)は昨年9月のGⅢ新潟記念以来、勝ち星から遠ざかっている。それでも今年3戦がGⅡアメリカJCC2着→GⅠ天皇賞・春6着→GⅠ宝塚記念5着と強敵相手に善戦続き。半妹ユーバーレーベンがビッグタイトル(オークス)を奪取した距離で重賞2勝目を狙う。

 17年スマートレイアー以来となる牝馬による制覇を目指すのはウインマイティー(5・五十嵐)だ。2年2か月ぶりの勝利となった前走・GⅢマーメイドSの距離は2000メートルだったが当距離でもGⅠオークスが3着。のちの3冠馬デアリングタクトから0秒2差ならば400メートルの延長がマイナスにはなるまい。

 新興勢力ではヴェラアズール(牡5・渡辺)。芝に転戦後は2400〜2600メートルで4戦連続で最速上がりをマークし、前走で3勝クラスを突破。オープン初戦がいきなりのGⅡとなるがその決め手が通用するか注目を集める。

著者:東スポ競馬編集部