みやこステークス2022

[GⅢみやこステークス=2022年11月6日(日曜)3歳上、阪神競馬場、ダート1800メートル]

 現在の立ち位置はJRAにおけるチャンピオンズCの前哨戦。同レースの過去12回※(13年まではJCダートとして施行)=連対馬24頭の前走別でトップはJBCクラシック組の9連対(5勝、2着4回)。これに次ぐ5連対(2勝、2着3回)と重要なステップレースとしての地位を築いているのがみやこSだ。10年トランセンド、12年ニホンピロアワーズに続く大物誕生が期待される。

 その収得賞金額=3億4880万円が示すように圧倒的な格上位がオメガパフューム(牡7・安田翔)だ。引退プランを撤回して臨んだGⅢアンタレスSは59キロの斤量も含めて条件は今回と同じ。久々に走るJRAの競馬場だったが、役者の違いを見せつけ豪快な差し切りを決めた。もちろん大目標は前人未踏の5連覇を目指す交流GⅠ東京大賞典(12月29日=大井2000メートル)になるものの、今回の組み合わせならば久々でも無様なレースは許されない。

 クリンチャー(牡8・宮本)は当レースに3回目の出走。20年はダートでは初のタイトルを獲得した一方で、21年は1番人気の支持を裏切り6着に敗れた。とはいえ年齢的な衰えはなく以降も21年・東京大賞典2着、22年・GⅢ名古屋大賞典1着と交流重賞で主役級の活躍を見せてきた。歴戦の古豪が57キロで出走ならば軽く扱えない。

 ダート界の有力な新星候補がウィリアムバローズ(牡4・上村)だ。芝4戦は〈0・1・0・3〉と勝利を得られなかったが、砂に舞台を移すと〈5・2・0・0〉の快進撃。前走・ラジオ日本賞は2着惜敗も、5か月ぶりの実戦(プラス10キロ)だったならば見限る必要は皆無だ。初めての重賞参戦も斤量は前記馬より軽い56キロならば強敵撃破も期待できる。

潜在能力は高い4歳馬ウィリアムバローズ

 過去11回の歴史で3歳馬の制覇は皆無。とはいえ古馬に対して2キロ減という斤量の恩恵があるだけに軽視は禁物だ。3歳勢の〝大将格〟といえるハピ(牡・大久保)は古馬初対戦となった前走・GⅢシリウスSでいきなり2着に好走。勝ち馬ジュンライトボルトらと並ぶ最速タイの上がり37秒6を計時したように、持ち前の決め手が年長馬相手にも通用することを証明した。阪神コースは1勝クラスを0秒3差快勝の実績があり、初タイトル奪取も十分にあり得る。

 同厩同期のライバル・ブリッツファング(牡・大久保)はすでに交流GⅡ兵庫チャンピオンシップでタイトルを獲得済み。3着善戦の交流GⅠジャパンダートダービーでは4着ハピに0秒1先着だった。前走・交流GⅢ白山大賞典は1番人気を裏切り5着止まりも、初の古馬相手が休み明けのうえ初コース(金沢)と条件が厳しかった面も。阪神では1勝クラスを0秒6差で圧勝しており、コース適性も十分なだけに巻き返しもあり得る。

 タイセイドレフォン(牡・西村)は2勝クラス・弥富特別ですでに古馬の壁を8馬身差圧勝で突破済み。1番人気に支持された前走・GⅢレパードSは2着惜敗だったが3着ハピにはクビ差先着。世代トップの実力は間違いなく今後こその期待がかかる。

著者:東スポ競馬編集部