7歳にして自己最速の上がりを繰り出したユーキャンスマイル(左から2頭目)

アルゼンチン共和国杯2022

[GⅡアルゼンチン共和国杯=2022年11月6日(日曜)3歳上、東京競馬場、芝2500メートル]

 先日、引退が発表されたマカヒキは、2歳10月のデビューから、9歳の8月まで実に7年間もの間、現役生活を全うした。しかも、昨年のGⅡ京都大賞典では、ダービー馬の史上最年長勝利(8歳)、GⅠ馬では史上最長ブランクとなる「約5年1か月ぶり」の勝利を決めている。まさに〝丈夫で長持ち〟な存在であった。その陰に、友道厩舎の卓越した調教手腕があったことは言うまでもない。

 6日のアルゼンチン共和国杯に僚馬ヒートオンビート(牡5)とともに出走するユーキャンスマイル(牡7)の息の長い走りも、友道厩舎だからこそなせるワザか。ただ、ズルズル現役を続けるだけではなく、7歳後半を迎えた前走・GⅢ新潟記念では最速33秒0の末脚で2着強襲。古豪ここにありを大いにアピールした。

「前回に関していえば、GⅢだと底力が違ったということでしょうね。GⅠレベルになると反応の鈍さが目立ってしまうけど、GⅢなら今でも力上位に立ち回れる力がある」

 こう話すのは厩舎のスポークスマン、大江助手。新潟記念の上がり33秒0は自身のキャリアでも最速というから、いかに速い上がりが出やすい新潟とはいえ、能力減退はなさそうだ。

 攻め馬では無駄なエネルギーを消耗しなくなっている。「追い切りをつけてくれている(荻野)琢真とも話すんですけど、攻め馬ではやっぱり以前に比べて反応が悪くなっている。でも、レースではそういうところはない。だから、稽古の動きはそこまで気にしなくていいと思います」。攻め平凡+年齢で、人気が落ちるなら、9番人気ながら2着に激走した新潟記念の再現がありそうだ。

「今度はGⅡにランクがひとつ上がりますけど、東京は得意の舞台ですし、メンバーもGⅠに比べれば、というところでしょうからね」。19年4月以降、18戦して、そのうちGⅠが11戦。トップレベルで走り続けてきた古豪の地力を侮ると今回も痛い目に遭いそうだ。

著者:東スポ競馬編集部