ロンドンプランの末脚なら逆境を克服可能だ

京王杯2歳ステークス2022

[GⅡ京王杯2歳ステークス=2022年11月5日(土曜)2歳、東京競馬場、芝1400メートル]

 3年前の19年には7ハロン1分20秒8のレコードが飛び出したものの、1分21秒台の壁を破ったのは後にも先にもこの1回だけ。パンパンの良馬場でも高速決着とは言いがたい1分21秒台半ばから後半に収まると考えれば、現段階で速い持ち時計の裏付けは不要と割り切っていいだろう。

 ほどほどのVタイムを誘発しているのが前半3ハロンの緩ラップ。事実、12年以降の近10回で前半3ハロンの通過ラップが35秒を割ったのは19年=34秒9、20年=34秒7のわずか2例しかない。同じ7ハロンでも33〜34秒台前半のハイラップが珍しくない京都や阪神とは真逆のレースキャラ。そうなると的を絞るべきポイントは非常に分かりやすい。優先すべきはスプリンター的なスピードよりも、525・9メートルもの長さを誇るホームストレッチで最大限の効力を発揮するマイラー的な瞬発力ということになる。

 2戦以上のキャリアを積んでいる中で、最速上がりを連発しているのはヤクシマとロンドンプラン。とりわけ後者は直線の短い小回り小倉、しかも芝6ハロンのスプリント戦での上がり33秒1という破格の数字を引っ提げての参戦だ。

 初の左回り&距離延長&関東遠征とクリアすべき課題が山積みとはいえ、父グレーターロンドンは東京の7〜9ハロンで32〜33秒台の高速上がりを連発していた瞬発力型のマイラー。その血を色濃く引き継ぐタイプだけに、この程度のハードルはあっさりと乗り越えてしまうかもしれない。もっとも、レース直前の蹄鉄打ち替え&大出遅れの前走をクリアしたロンドンプランにとって、今回のほうが容易なミッションとも考えられる。

著者:東スポ競馬編集部