小倉2歳S上位馬バレリーナ(左)とシルフィードレーヴには要注意

ファンタジーステークス2022

[GⅢファンタジーステークス=2022年11月5日(土曜)2歳牝、阪神競馬場、芝内1400メートル]

 改修工事の影響でデフォルトの京都7ハロンから阪神7ハロンへと衣替えした近2年の勝ち時計が1分20秒1→1分21秒1。同じ距離でも1分21秒台後半を要することが珍しくない東京の京王杯2歳Sよりも、ワンランク上のスピードが求められるレースであることは肝に銘じておきたい。

 当然、前半の通過ラップも流れの落ち着きやすい東京7ハロンよりもワンランク上。20年=34秒1→34秒8、21年=34秒4→35秒2とこの2年の前後半3ハロンラップがいずれも前傾となっているのがその何よりの証拠だろう。

 東京の7ハロンがある程度のスタミナと瞬発力必須となるマイラーの領域なら、この阪神7ハロンはテンのスピードが必要不可欠なスプリンターの領域ということ。前傾ラップを刻んでいるにもかかわらず、20年メイケイエール=4角4番手、21年ウォーターナビレラ=同2番手の先行馬がVゴールを刻んでいるのは決して偶然ではない。

 重視すべきは直線の攻防で一歩抜け出すための瞬発力ではなく、レースの流れに乗ってそのまま押し切るためのスピード持続力。まだキャリアの浅い2歳戦で難解な雰囲気を醸し出しているとはいえ、的を絞るべきポイントは極めて明確だ。

 格ではGⅢウイナー(函館2歳S)のブトンドールが一歩リードだが、自身前半3ハロン最速が35秒台では少々心もとない。逆に、テンのスピードで上回るのがバレリーナ&シルフィードレーヴの小倉2歳Sコンビ。3ハロン通過33秒2の超ハイラップをくぐり抜けた経験値は大きなアドバンテージとなり得る。人気的にブトンドールとは差が開く可能性もあるが、舞台替わりの今回は逆転も視野に入ってくる。

著者:東スポ競馬編集部