イメージとしては札幌・函館や小倉のような右回りコース。ただ、芝・ダートとも1周距離はJRA全10場の中で最も短い、つまり最もコンパクトというのは意外だ。

 取材時にも「平坦の福島に替われば…」というコメントが聞かれることは多い。だが、実際には直線は1・2メートルほどの緩やかな坂があって、〝ほぼ〟平坦という表現が使われることも。確かに「ほぼ平坦」の福島コース。直線部分だけを見ればそうだが、ゴール板過ぎから2コーナーまで下り、そこから向正面中ほどまで上り、さらに残り2ハロン地点から下り、ラスト1ハロン過ぎからゴール直前まで上り…と緩やかながらも2つの上り下りポイントがあり、全体的には〝平坦〟で片づけられるものではない。

 3〜4角はスパイラルカーブ(入り口が緩く、出口がキツいコーナー)が導入されており、直線も馬群がバラけやすく差し馬にも有利に働くとされる。基本的には先行有利の小回りではあるが、時にはズバッと差しが決まるシーンもあり、ローカルらしい約290メートルと短い直線ながらもスリリングな戦いが繰り広げられる。

 ダートコースは2004年に改修され、芝スタートの1150メートルが新設された。イメージ通り先行馬が優勢で、04年以降のダート戦では逃げた馬の勝率は25・2%、複勝率は48・8%を誇る。

★西村淳、川又が狙い

 ローカル開催は若手にとって腕を磨き、存在感をアピールする場。過去5年(注・トップジョッキーも参戦する夏開催は除く)の騎手別成績を見ると、37勝の西村淳が堂々のトップに立つ。単勝・複勝の回収率はそれぞれ100、104%だから騎乗馬に恵まれただけの成績ではあるまい。また、勝ち鞍で5位の川又は単回収率151%。23勝中8勝を6番人気以下の馬で挙げている。

★枠は内がベター

 タイトな小回りコースだが、芝コースにおいては内枠が圧倒的に有利というわけでもない。勝率や連対率で見ても多少低い程度で、最内から大外まで大きな差は見られない。ただ、単勝回収率では15、16番はかなり低調(58、40%)で、地力ある人気馬が勝利しているケースがほとんどで外枠の穴馬の浮上はほとんどない。やはり内枠がベターだ。

※データは2022年夏開催終了時点のものです(注釈を除く)

著者:東スポ競馬編集部