ルメール騎乗でも人気は控えめのボスジラが面白い

アルゼンチン共和国杯2022

[GⅡアルゼンチン共和国杯=2022年11月6日(日曜)3歳上、東京競馬場、芝2500メートル]

 GⅡアルゼンチン共和国杯(6日=東京芝2500メートル)は荒れるハンデ重賞だけに、荒れる要素も十分。穴党にとっては見逃せないレースだ。今年も一発候補が多数参戦する中で、美浦得ダネ班は国枝厩舎の2頭出しの人気薄、ボスジラに注目した。

 過去10年で1番人気が3勝を挙げている一方、4着以下の馬券圏外に沈んだケースが5回もあるハンデ重賞。当然、配当的にも平穏に収まることは少なく、3連単が万馬券にならなかった年は1度(2016年)しかない。

 中でも〝穴〟を呼ぶのは関東勢。12年のマイネルマーク(6番人気3着)や、17年のソールインパクト(7番人気2着)、20年のサンアップルトン(9番人気3着)など、6番人気以下で馬券に絡んだ6頭のうち4頭が美浦トレセン所属の馬だった。

 今年も複数の関東馬がエントリー。人気を集めるのは武豊騎乗で当地〈3・5・0・1〉と東京コースにめっぽう強いハーツイストワールだが、あえて当欄が狙ってみたいのは2頭出しの国枝厩舎が送り出す〝人気薄〟の方。ボスジラだ。

 前走は札幌の丹頂Sでオープン勝ちしたものの、2走前はやはり札幌の札幌日経オープンでハーツイストワールの3着に敗戦。舞台がハーツにとって得意な東京コースでは逆転が難しいようにも思えるが…国枝調教師は大駆けに自信をのぞかせている。

「札幌日経オープンは2頭とも休み明けだったけど、どちらかといえばハーツの方が仕上がりは良かったからね。続く丹頂Sではきっちり結果を出してくれて、ボスジラも力のあるところを見せてくれた。そして東京コースも決して苦手じゃない。昨年のこのレースでは15着に負けたけど、あれはイチかバチかで逃げた作戦が裏目に出たもの。リズム良く運べれば違うし、3勝クラスを勝ったのは東京で、今春の東京・メトロポリタンSでもタイム差なしの3着と頑張っていた。ここ目標に状態もいいから、立ち回りひとつでチャンスがあっていいんじゃないかな」

 ちなみにトレーナーが挙げた東京コースでの好走はメンバーレベルも上質。3勝クラス(20年早春S)を勝った時に負かしたのは前出サンアップルトンで、メトロポリタンSで同タイム2着のフライライクバードは昨年の当レースの3着馬だった。これらを考えればボスジラが今年のアルゼンチン共和国杯で好走しても何ら驚きはあるまい。先週の天皇賞・秋を制した鞍上ルメールの勢いも味方に激走する。

著者:東スポ競馬編集部