武蔵野ステークス2022

[GⅢ武蔵野ステークス=2022年11月12日(土曜)3歳上、東京競馬場、ダート1600メートル]

 2001年に10〜11月に移設され、距離も1600メートルに短縮。前年に新設されたGⅠ・JCダート(現チャンピオンズC)の前哨戦としての役割が与えられた。当レース経由馬の本番勝利は計4回(3頭)とやや低調。ただし01年クロフネ、05、08年カネヒキリと歴史的名馬がここをステップに栄冠をつかんだことも。果たして今年のメンバーから〝砂の王〟が誕生するか注目が集まる。

4連勝中のレモンポップが満を持して重賞初挑戦

 いよいよ重賞に駒を進めてきたレモンポップ(牡4・田中博)のパフォーマンスが最大の関心事となろう。2歳時はデビュー2連勝を決め、翌春のGⅡ・UAEダービーや米3冠など海外の大レースの予備登録も済ませていたが、脚部不安のため3歳時をほぼ丸々、棒に振ることに。復帰2戦こそ2勝クラスで連続2着と足踏みしたが、東京ダート1400メートルに照準を定めると前走・ペルセウスSまで破竹の4連勝をマークした。「ベストが千四なのは確かですが、短くするか長くするか…。その決断を迫られている時期にきたことは確かです」とは田中博調教師の弁。2歳11月のカトレアS以来となる当舞台での走りが今後の路線を左右する。

 格上位はJRAダート重賞4勝に加え19年・交流GⅠ南部杯制覇のサンライズノヴァ(牡8・音無)。東京マイルは18、20年の当レースを含む5勝。20年GⅠフェブラリーSも3着善戦と条件はベストだ。8歳を迎えた今年は4戦着外に終わっているが、鉄砲が利くタイプだけに得意条件での復帰戦は軽く扱えない。

 フルデプスリーダー(牡5・斎藤誠)はマリーンS→GⅢエルムSを連勝した今夏の上がり馬だ。もともと東京ダートでは3勝を挙げ、霜月S2着と適性面に不安はない。気になる点は競走除外となった交流GⅡ日本テレビ盃の影響が残っているかどうかだろう。

 ハヤブサナンデクン(牡6・吉村)は1番人気に推された前走・GⅢシリウスSが7着止まり。得意の中京での敗戦で評価が揺らいできた。東京経験は2100メートルのリステッド・ブリリアントS(2着)の1回だけ。初のマイル戦で真価が問われる。

 バスラットレオン(牡4・矢作)は芝でGⅡニュージーランドTを、ダートではGⅡゴドルフィンマイル(ドバイ)を制した二刀流だが、国内ダート経験は昨年当レースの13着のみ。今回は改めて日本のダート適性を問われる一戦となる。

 セキフウ(牡・武幸)は3歳馬ながら、すでに海外のレースを3戦(2、8、3着)も経験した〝国際派〟だ。国内でも交流GⅡ兵庫ジュニアグランプリを制し、当舞台でもGⅢユニコーンS2着と実績、適性ともに不安はない。年長馬を撃破すれば一気の頂点取りも見えてくる。

 ほかにもダート転戦後が1→2着と5歳にして砂適性が開花したギルデッドミラー(牝・松永幹)や3連勝中のアラジンバローズ(セン5・中内田)など新興勢力も虎視眈々と初タイトルを狙っている。

著者:東スポ競馬編集部