レッドモンレーヴでレジェンドトレーナーCを勝利し藤沢和雄先生(左)と固い握手

【蛯名正義コラム】読者の皆さん、1か月のご無沙汰でした。蛯名です。10月の蛯名正義厩舎は5勝の固め打ち。夏にひと息入れていた馬たちが、秋に戻ってきて本当によく頑張ってくれました。一生懸命働いてくれているスタッフたちのためにも、この東京開催では何とかしたいと思っていたのでホッとしています。

 なかでも多くの注目をいただいたのが30日のレジェンドトレーナーC。藤沢和雄先生の顕彰者選定を記念して行われた一戦を、藤沢厩舎のラスト勝利を飾ったレッドモンレーヴで勝つことができました。

 レース後には周りから「狙ってたんでしょ?」なんて言われもしましたが(苦笑)、あくまで巡り合わせ。もちろん、そういう番組があると知った時には、ウチの厩舎からも使えればいいな…と思ったけど、だからといって番組に合わせて無理に走らせるわけにはいきませんから。

 そういう中で放牧先のノーザンファーム天栄・木実谷場長から「(レジェンドトレーナーCに)レッドモンレーヴが間に合いそうですよ」というお話をいただき、その後も順調に調整できて、引き続き(川田)将雅にも乗ってもらえて…本当にすべてがうまくかみ合ったというのが事の真相。勝つことができるなんて、本当に出来過ぎた話ですけどね。

 レース後には藤沢先生がレッドモンレーヴをなでながら「お前もやればできるじゃないか(笑い)」なんて話しかけてくださって、何だか馬もうれしそうでした。心身ともに難しい面があるので、今後も気を使いながら慎重に接していく必要はありますが、ポテンシャルの高さは間違いないところ。少しでも上のステージへ行けるよう今後もベストを尽くしていきます。

 交流重賞には夏に転厩してきたテイエムサウスダンで参戦。東京盃では2着と頑張ってくれましたが、JBCスプリントでは7着と残念な結果に。鞍上の(岩田)ヤスは理想の競馬をしてくれたと思います。しかし、レース後には彼も「パタッと止まってしまって…」と首をひねっていたように、あまりに負け過ぎで…。個人的に思ったのは本質的に千二は少し忙しいのかな、と。特に盛岡のダートは軽くてスピードの出る馬場。砂の深い大井ならともかく、盛岡の千二では手応えほど脚がたまらなかったのかなと思いました。

 幸いレース後もダメージは見られず元気いっぱい。年内に使おうと思えばまだ走れそうなくらいですが、あまりいい番組もないので休ませる予定です。そして来年、まずは今年に続くGⅢ根岸Sの連覇。それから2着に敗れたフェブラリーSにもう一度挑戦したいと思ってます。

著者:藤井 真俊