4走連続で上がり最速をマークしているジャスティンカフェ

マイルチャンピオンシップ2022

[GⅠマイルチャンピオンシップ=2022年11月20日(日曜)3歳上、阪神競馬場、芝外1600メートル]

 デフォルトの京都から阪神へと舞台が替わって今年で3年目。前2回はいずれも短距離女王グランアレグリアがVゴールを決めているが、レースラップ2分割(前後半4ハロン)は20年=46秒9→45秒1、21年=47秒6→45秒0とGⅠらしからぬレベルのスロー。逃げ、先行馬に出し抜けを食らっても不思議ではなかった緩ラップを自身上がり33秒2→32秒7で一刀両断したのは、やはり並外れた瞬発力があってこそだろう。

 注目すべきは20年=10秒8→11秒7(0秒9)、21年=10秒7→11秒5(0秒8)と、2年連続で決して小さくない落差が生まれたラスト2ハロンのラップ。さすがは直線に坂を備える阪神コースといったラップ構成で、0秒5〜0秒7に収まった直線フラットの京都開催(16〜19年)よりも明らかにこの地点でラップを落としているのは見逃せないポイントだ。ましてや前後半4ハロンで1秒8、2秒6もの大差がつくスローペースでこの落差。前半ラップがもう一段上がったケースでの数字の並びはもはや説明不要と言っていいか。

 より逃げ、先行馬に厳しい前半ラップを刻んでのラスト2ハロン急落だけに、漁夫の利を得るのは間違いなく後方で息を潜める差し、追い込み勢。グランアレグリアほどの切れ味がなくとも、前方の急失速に乗じた直線一気のシーンを明確にイメージすることができる。

 ラスト2ハロンの切れ味にフォーカスすると、急浮上してくるのがジャスティンカフェ。GⅢエプソムC、GⅡ毎日王冠を含めて目下4戦続けての最速上がりマーク。立場上はいまだ重賞勝ちのない〝格下〟とはいえ、瞬発力の部門では今年のメンバーで間違いなくナンバーワンだろう。目指すはGⅠ初挑戦初制覇。この馬の末脚をもってすれば、〝快挙達成〟は決して夢物語ではない。

著者:東スポ競馬編集部