エピファネイア産駒としては異例の成長曲線を描いているジャスティンカフェ

 13日に行われたGⅠエリザベス女王杯(阪神芝内2200メートル)は、3冠牝馬ジェンティルドンナを母に持つ良血馬ジェラルディーナが大外から豪快に突き抜けてGⅠ初制覇を飾った。一方、1番人気に推された2020年の3冠牝馬デアリングタクトは6着に敗戦。20年秋華賞の勝利を最後に連敗は「7」にまで伸びてしまった。

 初年度産駒からデアリングタクトを出したエピファネイアは2年目の産駒から昨年の皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念を勝ったエフフォーリアを、3年目の産駒からは阪神JFを制したサークルオブライフが登場。3世代連続でGⅠ馬を出すという快調なスタートを切った。

 250万円でスタートした種付け料は20年には500万円となり、21年には1000万円に。そして、22年にはロードカナロアの1500万円を抜き、国内の最高額となる1800万円にまで上昇した。

 ここまで順風満帆に思えたエピファネイアだが、ちまたで流れ出した産駒の「早熟、早枯れ説」を払拭できないでいる。デアリングタクトだけでだなく、昨年の年度代表馬に輝いたエフフォーリアも今年は大阪杯9着、宝塚記念6着と2連敗。サークルオブライフも年明けからは3連敗を喫した揚げ句、浅屈腱炎を発症し、長期休養を余儀なくされてしまった。さらに昨年1月のアメリカJCCで4歳馬として同産駒初の重賞勝ちを収め、天皇賞の有力候補になったアリストテレスも、その後は8連敗を喫している。

 今年も中央の2歳リーディングでは3億1858万円を稼ぎ出し、2位ハーツクライに1億円以上の差をつけて独走状態にあるエピファネイアだが、年度別の総合リーディングでは9位にとどまっている。このことからも3歳以上がいかに不振かが明確に分かる。

 10月15日のGⅡ府中牝馬S(東京芝1800メートル)でイズジョーノキセキが断然人気のソダシを破って重賞初制覇を飾ったが、これは同産駒の5歳馬による初めての重賞勝ちでもあった。しかも、これが今年の重賞初制覇でもあり、今年の重賞での連敗記録は「55」にまで及んでいた(トータルでは57連敗)。種付け料1800万円の種牡馬としては不名誉な記録だろう。

 20日のGⅠマイルCS(阪神芝外1600メートル)に出走するジャスティンカフェは母の父がキングマンボ系、祖母の父がサンデーサイレンスという配合がデアリングタクトと共通する。こちらは3歳1月の新馬戦を勝ったものの、2勝クラスを卒業したのはキャリア8戦目。そこから湘南Sを連勝、GⅢエプソムC4着、GⅡ毎日王冠2着とこれまでのエピファネイア産駒とは違った着実な成長ぶりを見せている。ジャスティンカフェはGⅠ初挑戦の壁を跳ね返し、エピファネイア産駒の早熟説を打ち消すことができるだろうか。

著者:東スポ競馬編集部