ジャパンカップ2022

[GⅠジャパンカップ=2022年11月27日(日曜)3歳上、東京競馬場、芝2400メートル]

 日程に余裕のあるレース前週にビッシリ追い、当週はサラッと息を整える調整法が主流となっている現代競馬。「1週前追い切り」は存在感を増している。そして、そこにこそレースを読み解くカギが潜んでいる。

 今週行われるのは国際決戦のジャパンカップ。外国馬4頭を迎え撃つ日本馬のラインアップは、例年より少しボリュームダウンしているが…。1着4億円の高額マッチだけに、ゴール前は火の出るような追い比べが見られるに違いない。東京芝2400メートルのチャンピオンコースを真っ先に駆け抜けるのはどの馬なのか…。芝井淳司記者によるJRA勢の1週前追い切り〝トップ5〟を見れば、有力候補が浮かび上がってくる?

上澄みではメンバー随一のヴェラアズール

5位シャフリヤール

(17日栗東芝=5ハロン67・1―51・9―37・8―11・2秒=馬なり)

 まず、言っておきたいのだが、今年のJRA出走馬で目を奪われるような絶品の動きをした馬はいなかったということ。この馬も5位とはいえ、高い評価はつけられない。天皇賞・秋(5着)の1週前と同じく福永を乗せてのスパー。古馬3勝クラスを1秒以上追走して、最後は2馬身ほど突き抜けた。順調に乗り込んではいるのだが…。どうにも迫力に欠ける。現時点、大幅な上積みは見込めないだろう。

4位ボッケリーニ

(16日栗東ウッド=7ハロン97・9―81・2―66・3―52・1―37・0―11・5秒=一杯)

 浜中が乗って古馬オープン馬シルヴァーソニックと併せ馬。追走内から直線一旦は抜け出したが、ラストで差し返されて半馬身後れを取った。見た目はイマイチだが、もともと攻め駆けするタイプでもなく、長めからビシッと追い切れた元気の良さを買いたいところだ。

3位ダノンベルーガ

(17日美浦南ウッド=6ハロン84・6―67・8―52・0―36・6―11・4秒=G仕掛け)

 ムーアが乗って前2頭の条件馬を追走。内に入って真ん中の馬と併入でゴールした。ラストはいい数字が出たし、フットワークもまずまずなのだが…。見た目は数字ほどの切れ味は感じられなかった。天皇賞・秋(3着)を使ってガラッと良くなるだろうと期待していただけに、見た目のインパクトが欲しかったのは事実だ。

2位ヴェルトライゼンデ

(16日栗東坂路=4ハロン51・1―37・0―24・0―12・0秒=強め)

 レーンが乗って古馬3勝クラスを1秒近く追走。最後は鞍上のアクションに応じて併入でフィニッシュした。2週前追い切りで坂路4ハロン50・6秒の自己ベストをマークしており、この中間は元気の良さが目立つ。前走(オールカマー7着)でもほぼ体が仕上がっていただけに、ガラリ一変まではなさそうだが、前進は見込めそうだ。

1位ヴェラアズール

(17日栗東ウッド=6ハロン79・9―65・3―51・4―36・6―11・4秒=馬なり)

 松山が乗ってテンからいいペースで行きながら、最後まで余裕を持って好フィニッシュを決めた。上体の高さはやや気になるものの、馬なりでこの全体時計、ラストのラップはデキのいい証拠だ。体形的には少し太めに映るものの、動きはそれを感じさせないぐらいにシャープ。前走(京都大賞典1着)からの上積みという点ではこの馬が一番だ。ただし…。冒頭にも言った通り、今年のJRA出走馬は全体的な動きのレベルが例年より落ちる。2005年アルカセット以来の外国馬Vも考えておいたほうがいいかもしれない。

著者:東スポ競馬編集部