【TPC秋山響の海外競馬解析】今週末はGⅠジャパンカップ。凱旋門賞馬アルピニスタの回避(引退)は残念だったが、それでも4頭が来日。ホームである日本馬の壁は高いが、一角崩しはあっていいメンバーではある。

 外国馬の中で実力ナンバーワンといえるのはフランスのオネスト(牡3=父フランケル)。強烈な末脚が武器で、7月のGⅠパリ大賞(芝2400メートル)では最後方からの追い込みを決め、2走前のGⅠ愛チャンピオンSでも半馬身差2着に入った。前走のGⅠ凱旋門賞は10着と凡走したが、これは道悪の影響が大きかった。追い込みタイプだけに多頭数競馬をどうさばくかがポイントだが、巻き返す余地はある。

 オネストの勝ったパリ大賞でクビ差2着だったのがフランスのシムカミル(牡3=父タマユズ)。その後、9月のGⅡニエル賞(芝2400メートル)を制したが、パリ大賞からの体重減と高額な追加登録料を嫌って凱旋門賞を回避。ここに早くから照準を絞った。先行力に秀でており、自分で競馬をつくれるのが、オネストにはない強みだ。

 同じくフランスのグランドグローリー(牝6=父オリンピックグローリー)は昨年のジャパンカップで2角で不利がありながら5着。前走の凱旋門賞は後方からよく追い上げたし(5着)、2走前の7着はスローペースに泣いたもので度外視可能。さらに3走前のGⅠプリンスオブウェールズSではシャフリヤールに先着(3着)した。瞬発力比べでは分が悪そうだが、持続力勝負になれば侮れない。

 ドイツのテュネス(牡3=父ジュリアーニ)は凱旋門賞馬トルカータータッソの半弟。10馬身差をつけて逃げ切った前走のGⅠバイエルン大賞(芝2400メートル)は圧巻で、ポテンシャルはかなり高い。ただ、このレースは不良馬場でのもので、そのほかの重賞2勝も重馬場で挙げたもの。いきなり良馬場での時計勝負に対応できるかどうかが鍵になる。

オネストとシャペ調教師(平松さとし氏提供)

著者:東スポ競馬編集部