世界的名繁殖牝馬アーバンシー3×3のクロスを持つオネスト

【血統値】オネスト(牡3・Fシャペ=仏)の父は英2000ギニーなどGⅠ10勝を含む14戦14勝のフランケル。阪神JFを制し、フランケル産駒として初のGⅠ勝ちを収めたソウルスターリング(ほかにオークス)、安田記念のモズアスコット、朝日杯FSのグレナディアガーズを送り出し、日本の馬場への適性は証明済みだ。昨年は11年連続で英愛リーディングサイアーを続けていた父のガリレオから、その座を奪っている。

 母オンショアはシーザスターズの娘。こちらの父も昨年の英愛リーディングで2位となっている人気種牡馬だが、ガリレオの半弟にあたる。したがって、オネストは名繁殖牝馬アーバンシー3×3の近親交配馬となる。

 アーバンシーは競走馬としては人気薄で凱旋門賞を勝ってジャパンCに参戦(1993年=8着)したイメージしかないが、本領を発揮したのは繁殖入り後だった。初子からいきなり重賞勝ち馬を出すと、3番子のガリレオが英・愛ダービー、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSを制覇。さらに10番子のシーザスターズは凱旋門賞で母子制覇を果たしたほか、英2000ギニー、英ダービーなど9戦8勝の成績を残し、欧州年度代表馬に輝いた。

 繁殖入りしたアーバンシーは生涯で11頭の産駒を産み、9頭が競走馬になった。そのうちの6頭が重賞を勝ち、実に4頭もがGⅠ競走を制している。重賞勝ちのない残り3頭のうち2頭にもクラシックで2着があるのだからすさまじい成績だ。

 オネストは牝系も優秀で曽祖母ケラリの孫の代からはバンクスヒル(欧州最優秀3歳牝馬、米最優秀芝牝馬)、ダンシリ(仏リーディングサイアー)など活躍馬が続出している。残念ながら引退によりJC参戦とはならなかったが、今年の凱旋門賞馬アルピニスタの父はフランケル。そして、欧州年度代表馬に輝いたバーイードはシーザスターズ産駒だった。まさに今が旬の血統だ。

著者:東スポ競馬編集部