勝ち馬ディバインフォース(中央)を筆頭に昨年の上位馬3頭が出走するステイヤーズS

ステイヤーズステークス2022

[GⅡステイヤーズステークス=2022年12月3日(土曜)3歳上、中山競馬場、芝内3600メートル] 

 現在も中山競馬場に残る芝4000メートル(外回り)の設定…。しかし、〝白い逃亡者〟ことホワイトフォンテンが勝った1975年の日本最長距離Sを最後に使用されていない。つまり76年以降は3600メートルが舞台のステイヤーズSがJRA平地最長距離。特殊条件のせいか、近年はデスペラード(13、14年)、アルバート(15〜17年)が複数回優勝と〝リピーター〟の活躍が目立つ。今年も常連が幅を利かすのか? それとも新規参入組が適性を開花させるのか? 

 ディバインフォース(牡6・寺島)は連覇を目指しての参戦。3歳時には菊花賞を4着に善戦したが、叔父にルックトゥワイス(19年目黒記念)がいる血統背景からも格上挑戦でタイトルを手にした昨年にフロック感はない。今年4戦は馬券に絡めていないが、天皇賞・春を除く3走(2400〜2600メートル)は距離不足だった感も。〝適鞍〟のここは1年ぶりの先頭ゴールイン狙う。

 アイアンバローズ(牡5・上村)は昨年の2着馬。当時はマラソンレースは初参戦も、続く阪神大賞典でも2着を確保しており、確かな距離適性を改めてアピールした。天皇賞・春では今回のメンバーで最先着となる5着に健闘。京都大賞典(6着)をひと叩きした今回は初タイトルゲットが視野に入る。

 シルヴァーソニック(牡6・池江)はその天皇賞・春でスタート直後に落馬して競走中止に。それでも昨年の当レース→万葉S→阪神大賞典を3戦連続3着とスタミナに不安はない。アルゼンチン共和国杯は2/4の抽選に敗れて除外の憂き目にあったが、距離適性を考慮すればスライド出走はプラスに働きそうだ。

 昨年は1番人気ながら7着に敗れたカウディーリョ(牡6・堀)は前走・ダイヤモンドS14着後に両前球節の剥離骨折が判明。9か月半ぶりの復帰戦となる今回は仕上がり具合もカギとなる。

 ユーキャンスマイル(牡7・友道)は芝3000メートル以上に10回出走しているが当レースは初参戦。19年ダイヤモンドS、20年阪神大賞典制覇に加えて18年の菊花賞3着と長丁場でのキャリアは断然の存在だ。今夏は2000メートルの新潟記念を2着好走したが〝定位置〟に戻って久々のタイトル奪取も期待できる。

 3勝クラス最長距離は松籟Sの3200メートル。直近2年の勝ち馬が駒を進めてきた。昨年の勝ち馬ディアスティマ(牡5・高野)は昇級初戦の天皇賞・春を6着に善戦。1年超の休養明けとなった前走・京都大賞典も5着と持ち前のスタミナが枯渇していないことをアピールした。今年の覇者ベスビアナイト(セン5・国枝)は初勝利(1勝クラス)を2600メートルで挙げたスタミナ自慢。オープン入り後の2戦はひと息だが、当舞台でこそ真価を発揮するか。

著者:東スポ競馬編集部