〝中京番長〟オーヴェルニュ(左)本領発揮となるか

チャンピオンズカップ2022

[GⅠチャンピオンズカップ=2022年12月4日(日曜)3歳上、中京競馬場、ダート1800メートル]

 2年連続のチャンピオンズC挑戦となるオーヴェルニュ。昨年の当レースでは地方交流も含め8頭のGⅠ馬が揃い踏みする超豪華ラインアップの中で、堂々5番人気に推されたことを忘れてはならない。レースでは6着に敗れたが、4コーナーでモマれてポジションを下げるロスがありながら、直線で猛然と追い上げての結果なら悲観する必要はあるまい。3戦3勝と得意とした中京コースで喫した初黒星。しかし、マークが薄くなるであろう今年の頂上決戦でも侮れない存在だ。

 2022年は昨年制した東海Sで2着と好スタートを切りながらも、春シーズンは8→6→9着と苦戦が続いた。もともと寒い時季に本領を発揮するタイプとはいえ、物足りないレースの連続で夏場を休養に充てて臨んだ秋初戦のシリウスSも調教の動きはもうひとつ。追い切りにまたがった団野も「攻め馬でもかかるくらいの行きっぷりだった以前に比べて、スピードの乗りがもうひとつですね」と首をかしげるくらいのデキだった。さらにトップハンデ58キロとなれば、さすがに苦戦が予想されたが…結果は3着。最後のひと押しが利かなかったのは完調一歩手前の分だろうが、内枠を生かしたスムーズな立ち回りで馬券圏内を確保した。

 結果的に本調子とはいかない状況下でも、昨年の当レースと4走前の平安S(6着)を除けば、いまだに馬券圏外は一度もない。〝中京番長〟っぷりは健在で、今年も当然軽視はできないだろう。

 1週前追いは栗東ウッドコースでの単走。早朝から雨が降り続く馬場コンディションで6ハロン79・8秒は時計的にもかなり優秀だが、何より鞍上が抑えるのに苦労するぐらいの前進気勢は、好調時の姿が戻ってきた証拠だ。

 手綱を取った梅内助手も「涼しくなってきて体調も上向いているし、いいころの行きっぷりが戻ってきた感じですね」とその口調は明るいもの。「JBC(クラシック=6着)も道中の雰囲気は良かったけど、最後伸びあぐねたのは距離が長かったせいでしょう。今回は得意舞台だし、スムーズに運べれば。脚抜きが良くなってくれたらなおいいですね」と期待を込める。本番が近づくにつれ本調子に戻りつつあるオーヴェルニュ。〝中京番長〟が本領発揮となるか。要注目だ。

著者:東スポ競馬編集部