チャンピオンズカップ2022

[GⅠチャンピオンズカップ=2022年12月4日(日曜)3歳上、中京競馬場、ダート1800メートル]

 日程に余裕のあるレース前週にビッシリ追い、当週はサラッと息を整える調整法が主流となっている現代競馬。「1週前追い切り」は存在感を増している。そして、そこにこそレースを読み解くカギが潜んでいる。

 今週末の12月4日(日)に行われるのは下半期のダート王を決めるGⅠチャンピオンズC(1800メートル)。関西圏で最長距離となる中京競馬場の直線410・7メートルを使ったパワーホースの肉弾戦を制するのは果たしてどの馬か? 芝井淳司記者がオススメする1週前追い切り「トップ5」の中に、ヒントが隠されていそうだ。

チャンピオンズC連覇へ抜かりないテーオーケインズ

5位ジュンライトボルト

(23日栗東ウッド=6ハロン85・3―69・4―53・7―37・5―11・2秒=一杯)

 3頭併せの一番後ろから追走し、直線内に進路を取った。真ん中で抜群の動きを見せたグランヴィノスがすごすぎて、かすんでしまった感はあるが、追われて鈍かった前週に比べて確実に反応が良くなっていた。ラストのラップも雨でぬかるんだ馬場を考えれば優秀だ。

4位シャマル

(23日栗東ウッド=7ハロン98・4―82・6―68・1―53・3―38・2―12・2秒=馬なり)

 新たにコンビを組む川田が初騎乗しての併せ馬。2歳新馬を先導役にして、直線内からいつでもかわせる手応えで追撃。ラスト抑えたままで軽く1馬身先着してみせた。シュッと切れる感じはないが、大型馬らしい力強さが頼もしい。コンビの息もぴったりといった印象だ。

3位ハピ

(24日栗東ウッド=7ハロン98・0―81・3―66・6―52・1―37・0―11・5秒=仕掛け)

 横山典が騎乗して古馬3勝クラスを追走。最後は半馬身ほど遅れたが、しっかり追った相手に対して、こちらは軽く仕掛けた程度。余裕しゃくしゃくの遅れといった感じだ。もともと攻めで良く見せるタイプだが、推進力があって、なおかつまだまだ成長の余地もありそうな体つき。これからが楽しみな素材だ。

2位ノットゥルノ

(23日栗東ウッド=7ハロン94・2―78・7―65・2―52・2―38・4―12・7秒=一杯)

 今村が乗って(レースは武豊)3頭併せ。彼女は体重が軽いのもあるのか、追い切りで騎乗した馬の進みがいいことが多いが、この馬もその例に漏れず。重心の低い走りで前半から速いペースでグイグイ走り、ラストも外から力強く最先着してみせた。この速い全体時計ならラスト1ハロンの数字も問題なし。体が大きい割にまだ力は付き切っていない印象もあり、軽い馬場になったほうがより力を発揮できるかもしれない。

1位テーオーケインズ

(23日栗東ウッド=6ハロン82・9―68・2―53・7―38・2―11・6秒=仕掛け)

 他厩舎の併せ馬が前にいたので一見、3頭併せに見えるが、松山が乗っての単走追い。体全体をしっかり使って躍動感たっぷりのアクション。一杯に追えばまだまだ伸びていきそうな奥のある動きだった。適度に気合も乗っており、1週前としてはほぼパーフェクト。個人的に昨年の秋に馬は完成したと思っているが、その完成形をきれいに維持したまま最大目標のここに向けて完璧に持ってこれている感じ。1週前追い切りを終えた時点での連覇の可能性は「90%」としておきたい。

著者:東スポ競馬編集部