上昇気配を見せたテーオーケインズ

チャンピオンズカップ2022

[GⅠチャンピオンズカップ=2022年12月4日(日曜)3歳上、中京競馬場、ダート1800メートル]

 昨年のチャンピオンズCでは一昨年の覇者チュウワウィザードに6馬身差をつけての圧勝。余勢を駆って挑んだサウジカップは8着に終わったが、帰国初戦の平安Sで59キロの酷量を背負いながら快勝。続く帝王賞は先行馬に厳しい流れとなって4着に敗れたが、前走のJBCクラシックは2着馬に2馬身半差つけてGⅠ3勝目を飾った。

 今年のフェブラリーS、南部杯を制したカフェファラオが故障で回避、帝王賞で先着を許したメイショウハリオ、チュウワウィザード(引退)、オメガパフュームは不在。ダート界の頂点に君臨し続けるためにもここは負けられない立場だ。ただし、ウッド単走での1週前追いは追われてからの反応がもうひとつ。「JBCクラシックを使って調子が戻り切らないところがあったけど、だいぶ調子は上がっていると感じた。中京は得意コースなので何とか本番までに戻り切ってくれれば」と1週前の時点で松山が物足りなさを感じていたのも事実。最終追いでどこまで状態を上げてくるかが最大の焦点になりそうだ。

 連覇へ向けて注目の総仕上げは坂路単走。前半からゆったり運んで折り合い重視。リズム良く運んで最後までアクションはまったくなく、4ハロン54・3―12・3秒をマーク。絶好調時と比べてしまうと動きのキレ、質は見劣るが、順調に調整を重ねられたことで先週よりは一段階調子が上がってきたのは間違いない。

「昨年は強い馬がいる中でハイパフォーマンスを見せてくれて改めて能力が高いと思った。今朝は1週前追いのケア、折り合いと動きの確認でしたけど、動きは良かったと思う。前走は道中で外へ振られるところがあったけど、鞍上が馬を信じて乗ってくれて強い競馬ができた。帝王賞のときは調子が悪かったけど、前走は比べものにならないくらいの状態だった。いい状態で出せれば昨年のパフォーマンスができる」と高柳大調教師は大一番へ向け、納得の表情を浮かべる。

 これまで前身のジャパンCダートを含めて連覇を達成したのはトランセンド(10、11年)のみ。勝てば歴史的名馬の仲間入りとなるここでしっかりと結果を残して「テーオーケインズ1強時代」をアピールしたい。

著者:東スポ競馬編集部