4歳馬グロリアムンディ(右)がテーオーケインズに挑戦状を叩きつける

チャンピオンズカップ2022

[GⅠチャンピオンズカップ=2022年12月4日(日曜)3歳上、中京競馬場、ダート1800メートル]

 すっかり定着した中京ダートの頂上決戦は19年=1分48秒5→20年=1分49秒3→21年=1分49秒7と近3年は良馬場で9ハロン1分50秒を切る高速決着の連続。ただ、レースそのものの前後半4ハロンラップは19年=48秒7→47秒7、20年=48秒5→49秒0、21年=49秒3→48秒3で、いずれもM圏内に収まっている点には留意する必要がある。

 時計は速くともいわゆるハイペースに引っ張られて…の形でないのは見逃せないポイント。ラップバランスの比重がむしろ後半へかかっているだけに、スピードの絶対値プラスそれをゴールまで維持するための持続力も問われるレースと言えよう。

 実際に残り1000メートル地点からラスト1ハロンまでの4ハロン合計は19年=47秒7、20年=47秒9、21年=48秒4。すべて11〜12秒台前半でほとんど落差のないハロンラップが並ぶ、このよどみない流れをいかに乗り越えるか。勝敗の行方を左右するポイントは、この区間に集約されていると言っても過言ではない。

 もちろん、昨年すでにこの重要ポイントをあっさりクリア→6馬身差の圧勝劇を演じたテーオーケインズが今年もV最有力であることは論をまたない。ただ、初のGⅠタイトルを手にした昨年6月の帝王賞以降は1、4、1、8、1、4、1着。白星と黒星がオセロのごとく連続する蹄跡だけに、全くつけ入る隙のない絶対王者とは言いがたいのもまた事実だ。

 良馬場での1分50秒切りかつ後半一貫型ラップへの耐性に焦点を合わせると、大きく浮上してくるのがグロリアムンディ。3勝クラスVがこの中京ダート9ハロンで前半4ハロン48秒9→残り1000メートル地点〜ラスト1ハロンまでの4ハロン合計49秒0→1分50秒9。初のダート重賞挑戦で0秒1差2着に善戦したGⅢアンタレスSは同48秒8→48秒7→阪神ダート9ハロン1分50秒6。GⅠステージでもう少しだけ〝アドレナリン〟の出る状態になれば、Vゴールの条件となる近3年の水準まで数字を上げることは決して難しいミッションではあるまい。宝塚記念以来の実戦でも、鞍上ムーアの叱咤に呼応する姿が目に浮かぶ。

著者:東スポ競馬編集部