【TPC秋山響の海外競馬解析】4つのGⅠを1日でまとめて開催する香港国際競走が11日にシャティン競馬場で行われる。

 今年は日本から大挙14頭が出走。ほかにアイルランドが3頭、フランスが2頭、ドイツが1頭、オーストラリアが1頭、そしてシンガポールからも1頭が参戦予定ではあるが、日本馬の存在感は抜けている。「日本対香港」の対抗戦といった趣になっている。

 さて、今年の香港国際競走4レースで最も人気を集めそうなのは2009年のグッドババ以来史上2頭目となるGⅠ香港マイル(芝1600メートル)の3連覇がかかる地元香港のゴールデンシックスティ(騸7=父メダグリアドーロ)だ。

 16連勝で昨年の香港マイルを制したゴールデンシックスティは続いて向かった今年1月のGⅠスチュワーズC(芝1600メートル)で差し届かずワイククの2着に敗れて連勝がストップ。続く2月のGⅠ香港ゴールドC(芝2000メートル)でも勝ったロシアンエンペラーから5馬身以上も離された3着に終わり、ついに陰りが見えたかと思われたが…。

 マイル路線に戻った4月のGⅡチェアマンズトロフィーでそれまでよりも前に行く競馬でロシアンエンペラーに2馬身差をつけると、続くGⅠチャンピオンズマイル(芝1600メートル)も同じような積極策をとって2馬身差の完勝。脚質の幅を広げて、さらに進化した姿を見せた。

 今季は始動戦となった11月のGⅡジョッキークラブマイル(芝1600メートル)を最後方から上がり3ハロン32秒32の鬼脚を使って、斤量の5ポンド軽かったカリフォルニアスパングルをクビ差かわして優勝。7歳を迎えたが、衰えも見られないだけに、サリオス、シュネルマイスター、ダノンスコーピオンの日本勢にとっては極めて強力なライバルとなる。

著者:東スポ競馬編集部