
〝異状あり〟はGⅠ戦線だけにあらず―。
2月20日のフェブラリーS=レッドルゼルを皮切りに、高松宮記念=レシステンシア、大阪杯=エフフォーリア、桜花賞=ナミュール、皐月賞=ドウデュースと1番人気に推された馬が5連敗を喫している今年のJRA・平地GⅠ。まさに〝GⅠ戦線異状あり〟といった状況だが、実はそれ以上の荒れ相場となっているのが古馬牝馬重賞シーンだ。
こちらは1月15日のGⅢ愛知杯=アンドヴァラナウトからGⅢ京都牝馬S=スカイグルーヴ、GⅢ中山牝馬S=ミスニューヨーク、GⅡ阪神牝馬S=アンドヴァラナウトと1番人気馬が目下4連敗中。レース数の関係で負け数こそ1つ少ないものの、愛知杯が12万4940円、京都牝馬S=2万4910円、中山牝馬S=173万7720円、阪神牝馬S=10万9770円と3連単はGⅠに負けじと荒れまくっている。
今年5回目の古馬牝馬重賞となる23日のGⅢ福島牝馬S(芝1800メートル)は、13年オールザットジャズの勝利を最後に1番人気馬が8連敗中。もともと波乱含みのレース傾向に加えて、今の1番人気受難の流れがさらに続くとみれば…。大ホームランを狙う生粋の穴党にとっては、まさに垂ぜんのレースということになるだろう。
著者:東スポ競馬編集部