武豊を背に全5勝をマークしているクリノドラゴン

難波田忠雄【クリノドラゴン(牡5・大橋)】

 2021年2月に解散した湯窪厩舎からの転厩馬クリノドラゴン。大橋厩舎で20戦目となった前走の浦和記念で重賞初Vを果たした。前々走のJBCクラシックは追加登録料200万円を払っての参戦だったが、一線級相手に4着とGⅠでもやれるのは証明していた。これまで同馬には計8人が騎乗しているが、全5勝を武豊が挙げているように鞍上のことが大好きな1頭だ。

 年初はGⅡ東海S(1月22日=中京ダート1800メートル)からの始動を予定しているが、今の勢いなら交流GⅠ川崎記念(2月1日=川崎2100メートル)でも十分にやれそうな雰囲気。チャンピオンズCで絶対王者のテーオーケインズが敗れたことで古馬ダート路線は混戦ムードが漂う。ニホンピロアワーズ、ナムラタイタン…時として大橋厩舎はダートの大物を出してくるだけに23年シーズンはどれだけ活躍してくれるのか楽しみだ。

著者:難波田 忠雄