豪州のユーロンスタッドで種牡馬入りするダイアトニック

 ラストランとなった昨年暮れのGⅡ阪神カップを快勝したダイアトニック(牡8・安田隆)が4日、競走馬登録を抹消された。今後は豪州のユーロンスタッドで種牡馬入りする。

「いつか、ダイアトニックの子供が海を渡って日本に来るようなら最高ですね。短距離馬が強いオーストラリアで、種牡馬としての需要が出てほしいです。われわれにたくさんの重賞をプレゼントしてくれた馬ですし、最後に有終の美を飾ってくれました。デキ過ぎの最後ですね。本当に長い間、よく走ってくれました」と安田隆調教師は感謝の言葉を口にした。

 同馬は父ロードカナロア、母トゥハーモニー(その父サンデーサイレンス)の血統。17年12月の新馬戦(阪神芝外1600メートル)でデビューVを飾ると、19年のGⅡスワンSで重賞初制覇を成し遂げた。その後も短距離路線で息の長い活躍を見せ、20年にGⅢ函館スプリントS、22年にはGⅢ阪急杯、GⅡスワンSと先の阪神カップを制し、重賞5勝をマークした。JRA通算成績26戦10勝。JRA獲得賞金は4億6043万4000円(付加賞含む)。

著者:東スポ競馬編集部