ディナトセレーネ(右)はラスト1ハロン11・8秒を刻んだ

フェアリーステークス2023

[GⅢフェアリーステークス=2023年1月9日(月曜)中山競馬場、芝外1600メートル(牝)]

<美浦>ディナトセレーネは南ウッドで併せ馬。古馬を追走し、直線で馬体を併せて追われるとグイッと伸びて堂々の1馬身先着を果たした(5ハロン67・4―11・8秒)。尾関調教師は「ここ目標に順調にきている。前走(アルテミスS6着)は強い相手にいい経験ができた。立ち回りがうまいので中山に戻るのは良さそうだね」と好感触だ。

 新馬Vからの臨戦となるブルーイングリーンは坂路で古馬オープンを先導役にする形で新馬と併せ、馬なりのまま馬体を並べてのゴールとなった(4ハロン53・4―12・6秒)。「1週前に山田が乗ってしっかりやっているので、当該週は余裕残し。初戦はまだゆるゆるだったが、馬の後ろに入っても燃え過ぎずに我慢が利いていた。あの競馬を見てフェアリーSが頭に浮かんだ」と小手川調教師。続けて「放牧で体がしっかりして一歩前進。山田は2月に減量がなくなるので、この馬でという気持ちが強いはず。私も若手にチャンスをあげたい」と人馬の飛躍を期待していた。

著者:東スポ競馬編集部