
JRAは10日、2022年度のJRA賞受賞馬を発表した。最優秀4歳以上牡馬にはタイトルホルダー(牡5・栗田)が選出された。
2021年の有馬記念(5着)を走り終え、22年を迎えた新年に右トモを傷めるアクシデント。一度は予定が白紙になったが、大事には至らずシーズン初戦となった日経賞。2着馬にわずかクビ差の辛勝ながらしっかりと勝利を収めて古馬王道路線に駒を進めた。また、この勝利の後に凱旋門賞に挑戦することも発表された。
天皇賞・春は本来の走りを取り戻し、堂々たる逃げ切り勝ち。後続に影をも踏ませない7馬身差をつけてトップホースの地位を確率した。続くライバルが勢揃いした宝塚記念ではファン投票1位を獲得。パンサラッサが刻む速い流れをむしろ味方につけて2番手から抜け出す圧勝劇でGIを連勝。前年の菊花賞、天皇賞・春、そしてこのレースで史上初の「阪神三冠」を達成した。
秋は有言実行通りフランスに渡って凱旋門賞に参戦。序盤からライバルの19頭を引き連れる逃げの手を打って日本馬4頭では最先着を果たし、多くのファンを魅了した。宝塚記念に続くファン投票1位に輝いた有馬記念は9着に敗れたものの、1年間を通して古馬路線の主役を張ってきた。
栗田調教師「このたびはこのような素晴らしい賞を受賞でき、光栄に思います。オーナー、ファンをはじめタイトルホルダーを支えてくださる関係者にこの場を借りて感謝申し上げます。凱旋門賞、有馬記念と残念な結果となりましたが、今年はまた強いタイトルホルダーを競馬場でお見せできるように関係者とともに厩舎として努めて参ります。またご声援、よろしくお願いします」
著者:東スポ競馬編集部