シルバースペード(左)は重賞ウイナー相手に互角以上の動きを展開した

京成杯2023

[GⅢ京成杯=2023年1月15日(日曜)中山競馬場、芝内2000メートル(3歳)]

<美浦>シルバースペードは南ウッドで併せ馬。リュウノユキナ(古馬オープン)相手に先行して一旦は追いつかれたものの、再び抜き返して堂々の先着フィニッシュを決めてみせた(5ハロン66・7―12・4秒)。小野調教師は「もともと調教は動く馬にしても、余力があっていい感じだったね。以前はかかる面があったが、まだ体もできていなかったから。体ができてから折り合いがつくようになったし、前走も走るところを見せた。ここでも」と期待を込めた。強敵揃いだった東スポ杯では11番人気ながら6着に善戦。成長を感じさせる今回は前進があっていい。

 新馬戦→ベゴニア賞を連勝したシャンパンカラー。厩舎の偉大な先輩ロゴタイプ(GⅠ3勝)はベゴニア賞から朝日杯FSに向かったが、後輩は短期放牧を挟み、当レースを選択した。「普段のキャンターからストライドが大きくなりました。地面を蹴り上げる力もさらに強くなったね」と田中剛調教師も愛馬の成長ぶりに目を細める。「折り合いの不安はないので距離は大丈夫。調教の感じから右回りも問題ありません。調教の乗り味からも高い能力は確かですし、本番(皐月賞)と同じ舞台のここで結果を出したい」と期待を隠さない。

著者:東スポ競馬編集部