
日経新春杯2023
[GⅡ日経新春杯=2023年1月15日(日曜)中京競馬場、芝2200メートル]
今年で3年連続となる中京開催。デフォルトの京都12ハロンで行われていた20年までは2分25秒台後半から26秒台の低速決着も珍しくなかったが、11ハロンへの1ハロン短縮&コース替わりのここ2年は2分11秒台と速めの時計での決着が続いている。
21年が前後半4ハロン48秒2→47秒5のM、22年は同48秒2→46秒9のSとペース表記こそ違えど、前者が残り1000メートル地点から4ハロン連続で、後者はラスト4ハロンすべて11秒台と終盤によどみない流れが生まれているのは見逃せない共通点だ。
21年は上がり2位(35秒5)のショウリュウイクゾ→1位(34秒7)のミスマンマミーアによるワンツー。そして、昨年が同1位(34秒4)ヨーホーレイク→2位(34秒7)ステラヴェローチェの順での入線なら、上がり3ハロンでナンバーワン、あるいはナンバー2の数字を叩き出せる瞬発力がVゴールの必須条件ということになろう。
加えて、ハロン11秒台が連続するよどみない流れでもゴールまで脚が鈍らないスピードの持続力。瞬発力&持続力を兼備したハイブリッドホースこそが中京開催の日経新春杯を制するにふさわしい馬という結論になる。
ヴェローナシチーは1番人気に推された前走・グレイトフルSでまさかの2着惜敗。いまだ3勝クラスにとどまっているとはいえ、リステッド3、2、2着、GⅡ&GⅢ3、2、5着とその能力の高さを疑う余地はない。とりわけ昨春のGⅡ京都新聞杯がレコード決着でコンマ1秒差の2着。残り1000メートル地点から11秒8→11秒8→11秒8→11秒7→12秒1のよどみない流れでロングスパート→11ハロン2分09秒台走破なら、瞬発力&持続力のバランスでは最も優れていると言っても決して過言ではあるまい。絶好機到来の明け4歳馬を狙わない手はない。
著者:東スポ競馬編集部