久々も好仕上がりのノースブリッジ(左)

アメリカジョッキークラブカップ2023

[GⅡアメリカジョッキークラブカップ=2023年1月22日(日曜)中山競馬場、芝外2200メートル]

<美浦>ノースブリッジは1週前に引き続き岩田康が駆けつけ、南ウッドで3歳未勝利と併せ馬。前走はゆったりとしたペースだったが、人馬の折り合いはバッチリ。3コーナー過ぎから徐々に前との間合いを詰め、直線に入るや早々と馬体を並べにいく。最後まで鞍上の手綱が動くことはなかったが、余力十分に併入フィニッシュ(6ハロン84・2―67・4―37・7―11・6秒)した。

 天皇賞・秋(11着)から間隔は空いたが、むしろ馬体は研ぎ澄まされており、動きも一段とダイナミックに。まさに万全の仕上がりで今年復帰初戦を迎えられそうだ。

 奥村武調教師は「予定通りの時計。鞍上も先週より良くなっていると言っていたし、追えば併走馬をギュンと突き放していたと。距離延長やコース替わりはまったく問題ないので期待を持って臨みたい」。重賞2勝目に意欲を見せた。

 ユーバーレーベンはジャパンC10着からの巻き返しへ向け、好仕上がりだ。

 ウッド3頭併せの真ん中を進み、前を行くヤングローゼス(3歳未勝利)を目標に4角で合流。前半はゆったりと進めたため全体時計は遅かったが、ラスト1ハロン11・2秒と鋭く伸びた(併入)。

 手塚調教師は「体調はいいよ。秋に使った時よりも調教でも元気。中山の2200メートルは初めてですが、外回りなので大丈夫。今の時計が掛かる中山もタフなこの馬にとってはいいのでは。あとはタイミングよく動いてくれれば」。

著者:東スポ競馬編集部